芦塚音楽研究所の特徴の紹介は、こちらからもご説明致しております。
音楽教室への就職を希望される方の、殆どの方の音楽教室に対してのimageと期待をまとめると、次のようになるのではないか?と思います。
@学生生活で親からの仕送りで出来ていた生活水準をキープしたい。(その給与を希望する)
A学生の時の、プライベートの生活を就職した後も維持したい。(週に2日、3日程度の実働)
B音楽教室の生徒指導に対する、勉強は必要ない。(建前と本音の話は別にして)
C就職と同時に、上記の収入を得たい。
の4点に集約出来るのではないでしょうか?
音楽教室への就職に関して、上記のようなimageをお持ちの方には、私達のような音楽教室では、ご希望に添える事は出来ないので、私どもの教室ではなく、大手の音楽教室への就職面接をお勧めします。
また、時々、一般の企業の就職と勘違いをされて、就職面接の練習と場馴れのために、面接を希望される方がいますが、面接自体教室にとっては、時間と労力の負担となりますので、そういった目的での面接は、固くお断りします。以前も、そういった方が、何人かいらしたので、今後は学校へ報告致しますので、その旨、あらかじめご了承いただきます。(一般企業もそう言った学生に対しては、何らかのペナルティを課す場合がありますので、気をつけてください。)
大手の音楽教室の面接の練習にされても、教室としては、多大な迷惑を被るので、教室の面接を、就職の意識がないままに、面接される方に対しては、来年度からは、学校にその旨を、連絡をさせて頂きます。
実際に、私達の教室に面接をされた人達に、上記の@からAに関しての、具体的なお話をしましたが、夢と実生活がかけ離れていて、話が通じないというので困っています。
実際の労働と収入に関してのお話は、社会人としては問題外です。
ヤマハ等の大手の会社に就職・・というのは、楽器店の販売員の人達のみです。
Pianoの講師は、就職には該当しない、アルバイトになります。
当然、給与も時給(歩合給)であり、その収入は生徒の月謝の35%から60%です。
その%も、その講師の指導能力によって変わります。
私達の教室も、見習いの高校生の例外的な35%を除くと、通常は40%から、芦塚メトードで指導出来る先生の70%までの、給与の開きがあります。
ヤマハ等の、生徒指導の場合には、学生の希望するだけの給与をその歩合だけでpayする事が出来ないので、集団指導(Pianoの集団指導やリトミック等々)をさせる事によって、ある程度の給与を約束出来るようにしています。(勿論、便宜上、給与という言い方をしていますが、本来は歩合はその月の生徒数によって、暫時変化するので、給与のように固定給ではありません。)
大手音楽教室で、12万ぐらいの給与を得ている講師の方の殆どは、その給与の大半が集団指導の対価になります。
個人指導だけの場合を取り上げると、4,5万と言うのが一般的な金額のようです。
それは、音楽教室の常識なので、net等でcheckをして、あらかじめ、知っておくべきではないでしょうかね??
就職の面接をする前に、一般大学生並みの社会常識を、例え音楽大学の学生でも、ちゃんと持ち合わせて欲しいと思います。
ちなみに、これも再三色々なPageで書いている事なのですが、小学生でも出来る単純計算です。
あなたが音楽教室に就職したばかりとして、歩合が月謝の5割(通常は4割ぐらいが標準なのでしょうが、けいさんしやすいように5割にします。)
子供さんの月謝が指導し始めとして、初心者と限定して、8000円とします。これは月謝なので、それを忘れないようにしてください。そうすると、月謝の5割なので、一人からの収入は4000円になります。
子供が、教室に来れる時間は、3時頃から、8時頃まででしょうから、30分lessonとして、1日、10人ぐらいが最大人数ではないかと思います。通常は、5,6名が関の山でしょうね。それでも、理想的に8人という人数にすると、1日に(月4回のlessonで)、得れる3万2千円です。
もし、Aのプライベートの生活を重視して、週2日しか働かなかったとしたら、6万4千円があなたの手取りです。
でも、この収入は一般の人達よりも遥かに高給なのですよ。
逆に、収入から逆算します。
あなたが欲しい金額が、@の15万だったとします。
一人の月謝で得れる収入が4000円なので、37.5名です。
週に5日働いて、週休2日をキープしたとしても、1日あたりは、7.5名で、多い日の8名と計算しても、実働は4時間です。
これほど、美味しい仕事はないと思いませんか??
勿論、これは指導する側も生徒も、初心者の場合なので、月謝は生徒のPianoの技術levelで上がりますので、指導の仕方が上手くなって月謝が上がると、当然、先生の収入も上がりますし、指導の仕方が上手くなって、教室からの信頼や父兄からの受けも良くなると、先生の%(歩合)も上がるので、収入は一気に上がります。
単純計算では、週、5日の実働で、8名程度(1日あたり、4時間から5時間)を指導した場合は、月収が20万程度になるのだが、これは実働時間が1日5時間として、25時間に過ぎない。一般事務の9時間労働の場合には土曜日を半ドンとしても50時間ぐらいにはなるので、比較の対象にはならない。
実収は兎も角としても、対価的には音楽教室の仕事が如何に美味しい仕事であるかは、明らかである。
しかし、それは先生のコツコツとした努力の結果であって、漠然と待っていても、給与が上がることはないのです。
このお話は、音大生が、音楽教室に就職しようと思ったら、事前に知っておかなければならない社会常識です。
でも、現実的には、こういった事を、具体的にお話しても理解出来ない人達ばかりが面接にいらしているのが現実です。
一般的には、
「芦塚音楽研究所の講師になる事は、難しい。」
というお話が流布しているようです。
確かに、「音楽大学で通り一遍の音楽教育を受けて、それで充分に音楽の教育社会に通用する」と、考えている音大生にとっては、methodeを持つ色々な音楽教室に就職するのは、難しいと思います。
下に色々と解説をしているように、大手の音楽教室のみならず、個人の多くの音楽教室でも、音大生が卒業と同時にそのまま就職して、その日の内から働く事が可能でしょう。
そう言った意味からすると、確かに
「芦塚音楽研究所に就職する事は難しい」
と言わざるを得ません。
その根本的な理由は、芦塚音楽研究所が子供の教育を目的に、創設されたからです。
子供の教育というのは、必ずしも、音楽教育だけを意味するわけではありません。
子供の心の成長をも含んで子供達を指導して行きたいという理想があるからです。
音楽大学の音楽教育の指導は、必ずしも実践的、現実的ではありません。
では、私達の教室で実際に指導されているcurriculumを幾つか見てみましょう。
私達の音楽教室では、子供達が年下の子供達の音楽の面倒を見ますが、その理由一つ上げても、多くの意味合いを持たせているのです。
部外者の中には、先生達が子供の指導の手抜きをして、子供同士で教え合っているとやっかむ人達もいます。
しかし、幾ら、音楽の演奏が上手くても、年下の子供の面倒見が良かったとしても、それで、後輩の指導が出来る分けではないのです。
多くの部活が、勘違いをしている所でもあります。
私達の教室で、先輩に後輩の面倒を見させている理由ですが、その一番の理由は、子供達が自分の勉強した音楽を、もう一度(或いは二度、三度)とfeedbackするためです。
もう一つの大きな理由は、縦の教育です。
学校や塾の教育では、同じ年齢の子供としか接することはありません。
部活でも、大して年の違わない1年差、2年差の後輩を指導します。(しかも、そこに教育としてのcurriculumがある分けではありません。)
それでも、部活に熱中している子供達は、対人関係的には、良い方なのです。
殆どの生徒達の場合には、今は寧ろ、その同じ年齢の子供とすら、接する事がないのです。
「**ちゃんの家に遊びに行って来る。」と言って、その子供の家に行って、黙り込んでゲームをやって、「遊んで来た」・・・それは、会話ではないし、人と接する事でもないでしょう。
また、今はlineやtwitterの問題もあります。
そういったSNS上で、会話をする事で、「人と魂の交流をしている」 と子供達が、思い込んでいる・・としたら、それは寂しい・・というか、絶望的な社会を作る事にもなりかねません。
何か、子供達が引き起こした事件がある度に、「何故、あんなに良い子が、そんな事をしたのか、分かりません。」と、親や教育者やテレビのコメンテーターが言います。
しかし、私にとっては、こういった社会の状況が招いた必然の結果なのですがね??
動物をいたわる事も、年下の子供達を面倒見る事も、本当の意味での友人を持つ事も、年上の人への尊敬の念もなく、ただひたすらに学業に専念し、virtualの世界に遊んでいる・・・そんな子供達が作り上げる未来の社会は、私は住みたくはありません。
芦塚音楽研究所のorchestraや室内楽の練習には、音楽以外のそういった真の意味での心の教育の目的もあるのです。
私達の教室が求めている指導者としての人材は、音楽を指導する先生ではなく、子供達の魂を育ててくれる成長の道しるべになってくれるような人になってくれる事です。
「音楽大学を卒業したのだから、音楽技術の指導に関しては、任せて欲しい」
と思われている学生さんが多くて、実技の演奏を聞く度に、困りきってしまいます。
面接で、実際の演奏を聞く度に、「どうせ私達の教室にこの学生が就職する事はないのだから・・・」と思って、
「お上手ですね。」と一言だけ言うことにしています。
それは単なるお世辞にしか、過ぎないのですが、本当に
「褒められた!」
と思い込んでいる学生が多い事には辟易させられます。
幾ら、指が早く回ったとしても、それを音楽と言う事はないのですよ。
音大生達には、絶対的なそういった勘違いがあります。
教室の子供達は、演奏を、作曲家の様式として学んでいます。
Mozartには、Mozartの様式の解釈とその時代のtouchの基本を指導します。
chopinのMazurkaを演奏する時には、Mazurkaのstepとその舞曲特有のrhythmを勉強します。
音楽大学では、そういった勉強をする事はないですよね。
そこが問題なのですよ。
本当に本物の音楽を勉強しようと思ったら、本当の音楽を学ばなければね。
教室で育った人達は、出来て当たり前の事なのですが、一般の音大生には、それは不可能な技術なのですよ。
教室が人材を採用する一番の条件は、その人の今の技術力ではなく、謙虚に一歩、一歩学ぼうという姿勢や、音楽に対する真摯な姿勢なのです。
今は、結果的に長期留学の経験のある人だけが、教室にいらしてますが、そういった学歴を優先した結果ではありません。
音楽に対する姿勢を問うたら、結果的にそうなっただけなのです。
教室の採用条件としては、学歴は問いません。
音楽大学を卒業してなくても、真摯に音楽教育に立ち向かうのなら、そこは、全く構わないのですからね。
見知らぬ人のblogですが、教室の教育についてのコメントが掲載されていました。
自然体の教育
下に記載している「音大生の就活について」の文字を、クリックすると、yahooの「音大生の就活について」
のPageから、コピペしたPageに移動します。
このPageは、あくまでyahooサイトの一般論のお話であって、私達の意見や教室としての立場を書いたものでありませんので、悪しからずご了承ください。
netを検索してdown loadして、コピペした「yahooのblog」のPageの後に
、参考までに、今年の3月の下旬から、5月の初旬までの、面接希望者と私の交換メールを掲載しておきます。
その理由は、毎年、多くの面接希望者に対しての、面接をしていますが、なかなか、その面接で、採用まで到らない理由が、面接を受けられる多くの学生の方達が、
音楽教室に対して、誤った現実性のないimage
を持っていらっしゃるからです。
勿論、現実の音楽教室の有り様と、抱いていらっしゃる音楽教室へのimageで、どこの部分が納得がいかないのか??・・・という事は、一人一人の面接希望者の考え方で、異なると思いますので、参考までに、今年の面接希望者とのメールの交換の情景を、ホームページ上に掲載しておきました。
私達の教室での、面接は、先ず、教室のホームページを見て頂いて、そのconceptにご賛同頂けるか、否かです。
面接希望者の殆どの方は、ホームページを見た段階で、その後は梨の礫で、面接辞退の連絡はありません。
本来的には、
「今回は面接を辞退致します。」
とかいう定型文もあるのですが、その書き方も学校では指導しないのですかね??
その連絡を受けた事は、一度も、ありません。
そういった、常識を持ち合わせないという事は、音楽教室に就職する以前に、社会人としても無理なのではないか?と思うのですが・・。・・・一般の会社は、そういったことはもっとうるさいと思いますがね。
でも、本当は、そういった常識を持ち合わせていない分けではない・・・のですよ。
ぎゃくに、その事の方が腹が立つ!!
つまり、音大生は音楽教室に対する就職に関して、小馬鹿にしていて、軽く考えているのですよ。
その態度は、面接の時の学生の態度によく見受けられます。
でも、小馬鹿にした音楽教室で働くという事は、小馬鹿にした自分自身を貶めることにもなりませんか??
〜あぁ、それよりも、冷やかしで、最初から働く気はないのかな??
でも、音楽教室といえども、先生達は仕事として、真摯に教育に望んでいるのです。
音楽教室を馬鹿にされる事は、その先生達のi dentityを否定される事になるのですよ。
ましてや、音楽教室で働いている先生達は、先輩達なのですよ。
上から目線の音大生が、子供達を指導出来る分けはない・・という事がどうして分からないのかね??
先生達の音楽履歴でも、学生達よりも余程上なのだけどね??
自分の方が、学歴でも優れていると思い込んでいる。
音大生にはそれが分からない・・・困った事だ。
音大生の勘違いはもっと色々とあるのですが、それは、本文の方を読んでください。
ここで、その話を始めると、またまた愚痴っぽくなるのでね。
ホームページを読まれて、更に、面接を希望される方は、
その後、面接の日にちを決める前に、教室と仕事の内容等のご説明を電話やmailで致します。
その段階で、やはり卒業後の自分のimageしている生活と現実社会のギャップ等で、就職を辞退される方が多いので、
そのmailのやり取りを、今回分だけを、
ホームページ上に掲載する事にしました。
面接の度に、講師募集の希望者に、ご説明する内容は、殆どの方が、同じ内容なので、私達は、毎回同じ説明しなければなりませんので、chatを読んでいただく事は、そこも時短になります。
今回のmailは先程もお話しましたように、3月の下旬から5月の初旬迄のmailです。面接のご希望の電話は、今現在も申し込みが相次いでいますが、内容的には、改めてご説明する事はなく、以下同文という事で、後は省略しました。
このblogを、読んで、それでその質疑に疑問や問題がなければ、その時に、改めて、ご連絡を頂ければ、面接の曜日を指定致します。
就職内定者の方から、就職辞退のmailが来ましたので、例外的にその方のmailまで、9月の中旬迄のmailを掲載します。
下の文字をクリックして、blogと私達の教室への面接希望者の方のmailを必ずお読みください。
「音大生の就職に対する意識」のご参考までに:
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