古典調律のお話

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パソコンに引き続き、電子harpsichordも

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Facebookより転載

パソコンに引き続き、電子harpsichordも
11月10日 1:54
10月28日に電子harpsichordを発注して、10月31日に届いたのですが、忙しくて、やっと11月の3日に開けてみたら、足が両足とも、左の足で、クレームという事で、右足だけを送って貰う事になっていましたが、今日、(11月の10日ですが)、パーツの交換ではなく、楽器全体を交換するという事で、組立もPianoの運送の人達がやってくれました。
この楽器自体は、音も素晴らしく、Cembaloの場合には、爪を引っ掻く感触まで再現されていて、引っ掻く時のnoiseや、鍵盤の底にあたる時のnoiseも自由に表現する事が出来るのは、チョッと驚きです。
positiv organも、8feetの1列や8.4の音列を選ぶ事が出来、しかも、 positiv organの音色の域を超えないので、素晴らしいです。

ただ、個人的には、forte-pianoの音色は、私の期待する当時のforte-pianoの復刻の音とは違った音(少しmodernなPianoよりの音かな)だったようで、また、折角、Cembaloの場合には、爪で弦を引っ掻く感触まで、再現しているのに、forte-pianoの独特のtouchは、全く再現されていなかったので、forte-pianoに関しては、ただのお飾りなのかな?と思っています。

それはそうと、古典調律も、5種類から選べるし、pitchcontrolも付いているし、baroquepitchも、細かく教室の418のpitchに対応出来るので、楽器そのものとしては、本来的には至極、満足しています。
しかし、折角、正面の絵と足のステンドグラス風の模様は色々と好みに応じて、交換出来るらしいのですが、homepageの中ではそのオーダーのサイトが出てきません。
その絵の事に付いては、何処にも書いてないのです。だから、電話で問い合わせなければならないのが、面倒くさい。
クリスマス会でお目見えなので、クリスマスに準じたbaroqueの絵画があれば是非購入したいと思っているのですがね。
後は、折角、compactなので、是非、色々な所に持ち運びたいのですが、その搬送用のcarrying caseが売られていると、有難いのですが、それも、色々と調べてもないようなので、外注で作らなければならないのかもしれません。
この楽器の重さは、微妙で、本体のみなら25`なのですが、足(スタンド)も一緒にすると、38`もあるので、楽器の両端を持って運ぶのは、チョッと難しいようです。
でも、しっかりとした楽器のcarrying caseがあれば、男の子なら、一人で運ぶ事も可能でしょうしね。(勿論、車から会場迄・・という意味ですがね。)carrying caseは、オーダーすると、とても高いので、既製品のKeyboardでsizeの合うものを探してみたのですが、今の所、全く見つかりませんでした・・。
そこの所は、目下考慮中です



楽器屋さんで試奏したことがあります!チェンバロの鍵盤のぷちっとした感触が出ていてすごいと思いました!
いいね! ・ 返信 ・ 11月10日 8:24


勿論、鍵盤で爪が引っ掛かる感触は凄いのですが、爪の引っ掛かる時のnoiseや鍵盤を弾き切った時に出るnoiseの強さを自由にcontrol出来るのは、本当にビックリしました。感激でした。Pianoをeinschlagする前の引っかかりと同様の、正にCembalo特有のnoiseなのでね。

以前、弾いたことがありますが運搬のしやすさ、ピッチの調整などもあって装飾もありオシャレでいいですよね。
いいね! ・ 返信 ・ 11月10日 8:42


11月10日 12:52
今回の秋の発表会では、CembaloはmeantoneのE♭で調律しました。
しかし、Hennry purcellのChacony gの和音の中に、N6(ナボリの6)の和音が出て来るので、その和音の部分は、とてつもない飛び上がるようなWolfの汚い音がします。
E♭とA♭(G#)の4度を含んだ和音です。
そのWolfton を避けるために、 Kirnbergerの第三調律や、Werckmeisterの調律をするのですが、純正調というよりは、平均律と余り変わらない響きがして、meantone程、純正の美しさが出ないのですよ。

純正律の美しさはMozartや、Chopin等の作曲家達がその調律を愛用して、その純正調のために曲を作曲しています。
当時のforte-pianoは枠が木製だったので、演奏している最中にも狂って来るように、狂いやすかったので、violin等と同じように、演奏する前に調律をしなければならなかったのです。
当時は、作曲家が自分が演奏する曲に合わせて調律をしたのは、当たり前の話です。
平均律のtuningが一般的になったのは、Pianoの弦を支える枠が鉄骨になってからなので、それは1850年ぐらいからの話です。
勿論、ChopinのPleyelのPianoもforte-pianoなので、調律は当たり前だったのですよ。
MozartのPianosonateのB Dur等のmeantoneで調律されたforte-pianoの演奏を聴く機会があって、余りの美しさに、ショックを受けて、「何時かはCembaloをmeantoneの調律で演奏をしたいなぁ!」と、随分前々から思っていたのですが、演奏する曲の調性の関係で、baroqueの演奏会をやっていたとしても、10年以上、meantoneの調律をする事が出来ませんでした。
前回の発表会で、専科生達がorchestraに不参加だったので、orchestraの曲数が極めて少なかったのと、偶然、Cembaloを含んだ曲が、a mollとd mollとg mollの調性に限定されたのと、Cembaloの出番が少なくって、会場に搬入した後で、調律の時間をたっぷりと貰えたので、急遽、meantoneで調律する事にしました。

purcellのChaconyの時に出て来るN6を汚く響かないように調律すると、今度はVivaldiのa mollがうまくいかなくなるし・・・、という事で、purcellのChaconyだけは、meantoneの古典調律はチョッと無理だったのだけどね。

11月10日 12:39
お話が、ちっともお返事になっていないよね??
・・・要するに、言いたかった事は、電子harpsichordでは、そういった古典調律がボタン一つで色々と変える事が出来るので、そういった純正調の調律でのアナログの問題がなくなる・・という、利点があるという結論のはずだったのですが、結論がどっかへ行っちゃった。
アハッ!
・・という事で衝動買いをしたのです。ハイ!!

つまり、purcellだけはKirnbergerかWerckmeisterの調律にして、他の曲はmeantoneで演奏すればよかったのですよ。
でも、それは、アナログの楽器では絶対に無理!
電子harpsichordだから出来る事、ですよね。

11月10日 12:54
ちなみに、baroque時代には、Handel達はmeantoneのA♭とG#やE♭D#等のWolfton を改善するために、分割鍵盤という鍵盤を持つCembaloで演奏しています。
黒鍵が手前の部分と奥の部分で分割されていて、閉じた調律ではなく、開いた調律の出来る鍵盤です。

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