弦楽器のkonsonanzによる 音の出し方

弦楽器が魂柱を持つようになって、弓で弦を擦る事によって得た振動をコマから魂柱によって裏板を直接振動させて、大きなkonsonanz(共鳴音=resonance)を作り出す事が出来るようになって、violin族等の弦楽器の音量は他の楽器の追随を許さない程の著しい飛躍を遂げるようになった。写真の駒の下にある柱が魂柱であり、柱は接着も釘留めもされていなくって、挟まれて立っているだけである。大体の位置を調整で決めるのだが、後は魂柱が自力で自分のpointに移動する。そして、最大の振動をviolinの両方の板に与える役割がある。
こんな割り箸を削ったような棒が一番の音の要になるの??
そうなのよ!!見かけじゃないのよね。



同じ弦楽器でも、ギター等の一族は魂柱を持たなくて、箱で音を共鳴させるだけなので、音量は非常に弱い。

しかし、violin等の弦楽器で、その楽器が音を響かせる(音量を出す)のは、1台、1台の楽器の善し悪しではなく、演奏者の技術によるものが大である。
つまり、楽器を鳴らす事の出来る演奏者なら、Schulewerkのviolinであっても、音量を出す事は出来るのだよ。

Schulewerkという意味は、楽器製作者の練習用の楽器という意味の他に、未だ高価な楽器を買う前の音大受験生が買うような練習用の楽器を意味します。但し、音大受験のための・・・とか、学生オケ用の・・とかいう、意味がありますから、金額は100万円ぐらいまでの単位です。
今現在(2014年)の価格で、violinのランクは、超安いviolinは、ベニヤ板をプレスして型抜きした、粗悪品から、次に板は本当の板を使用しているのですが、機械彫りの40万ぐらいまでviolin。次のstepは、4,50万ぐらいから100万ぐらいまでのviolinで、半分は機械彫りで、仕上げに手仕事の入っている量産violinがschuleviolinといいます。つまり、完全なハンドメイドは100万以上の楽器になります。
詳しくは、楽器購入のアドバイスを参照にしてください。
芦塚音楽研究所のサイトにlinkします。

必ずしも、高価な楽器を使用しているから音量が豊富な分けではなく、高価な楽器程、音出しが難しくなる事もよくある。
Stradivariのような国宝級の楽器ともなると、その音をちゃんと出すのに、一流の演奏家が半年、1年掛かるという。

弦楽器を楽器屋に調整に出すと、楽器を鳴らすのが下手な人は「楽器が鳴るようになった!」と喜ぶのだが、楽器を鳴らす人達に取っては、「楽器がrecoveryされたので、また0から楽器が鳴るように育てて行かなくっちゃ!」と嘆く!!
楽器が本当にちゃんと鳴るようになるには、半年近くも掛かるのだが、調整も半年単位なので、実に「ごんべぇとカラス」の話にも似ている。アハッ!


この楽器調整のお話は、よく似たお話を既に書いていますので、興味がある方はそちらのPageも参照してみて下さい。
音に溺れて(konsonanzのお話)である。