Pietro Antonio Locatelli


まえがき

Pietro Antonio Locatelliという作曲家は、1695年の9月の4日にベルガモのサンタ・アガタで洗礼を受けている。誕生日は不明だそうな。

corelliの門下である。
1733年以降はアムステルダムに定住して、1764年の3月30日にその地で没している。

詳しい伝記はWikipediaでも参照してください。
伝記に関しては、誰が書いても変わらないので、作品と年代の羅列にしかならないので、興味はありません。

日本では、あまり知られていない作曲家なのですが、Europaでは、作曲家として以外にも、大変な博識者としても知られている人物です。





L'Arte del violino Op.3

曲としては、L'Arte del violino Op.3の12のviolin-Concerto(日本語訳ではヴァイオリンの技法という作品が知られているようですが、他にはあまり知られていない作曲家でしょう。

Locatelli のviolinの技法の妙技を伝える『L'Arte del violino Op.3』の12曲の作品なのですが、 kadenzとして、とても長いcapriceを持っていて、それが、後の時代のPaganiniのcapriceの元になった・・と実しやかに言われているようです。(勿論、私がそう思っている分けではなく、一般的な風聞としてのお話です。)

Locatelli の作品でも、このOp.3の作品は、violinのVirtuositatな技巧に比べて、orchestraのpartはいとも簡単に作られています。

Vivaldi等の作品ではsolo-violinが或程度のtechnicalなpassageを持っていると、orchestraのpartもそれなりに難しいのですが、こう言ったsoloとorchestraの技術のunbalanceは、時折他の作曲家の作品でも見受ける事が出来ます。

例えば、HaydnのOp.50までのQuartettは、1stviolinは難しいのだけど、それ以外のpartは基本的に、簡単に書かれています。
勿論、1stviolinはHaydn自身が演奏したので、難しいのです。

Haydnの部下として使える音楽家達のlevelが、そんなでも無かったのか、やる気が無かったのか??それとも作曲が間に合わなくて、練習する暇が無かったのか??・・なのだが、Op.50から後の作品は、全てのpartがbalanceよく難しいし、Quartettの妙技が見受けられる。
つまり、Haydn先生と同levelの演奏家達がQuartettのmemberに加わった・・という事を意味しているのだよ。

このLocatelli のL'Arte del violino Op.3の12曲の作品も、基本的にはsoloのviolinには、超高度なviolinのtechnikが必要なのだが、orchestraのpartは、至極、簡単に書かれている。
つまり、これを書いた時期には、Haydn同様に、Locatelli も良いorchestraを持っていなかったという事なのだよな。


capriccioはpianoの練習曲のHanonのような無味乾燥なpassageの羅列なので、私は子供達には、kadenzとして書き直したversionで演奏させている。kadenzの出来る時代の前の作品なので、時代錯誤なのは承知の上の、教育上の配慮である。
教室の子供達に演奏させる以上、教育的な配慮も必要なのだからね??

基本的には単なる指のtraining用の楽譜に過ぎないので、そのkadenzを演奏する演奏家は殆どいないし、いたとしても抜粋して奏くだけである。

  

Locatelli violinconcerto e moll Op.ⅢNr.8 Ⅰ楽章古川紗來(小4)9歳16-4-3芦塚音楽千葉教室春の発表会

2016年4月3日の芦塚音楽研究所千葉教室の発表会の演奏風景です。
Locatelli のviolinconcerto e moll 1,演奏は古川紗來ちゃん(小4)、continuo-celloは森真雅(小4)、Cembaloは七星ひかり(中)です。
並びはbaroque-並びですが、soliのgroupをorchestraの前に出すのは芦塚先生のideaです。。
指揮とkadenzの作曲は芦塚陽二先生です。



Locatelli Op 3Nr 10 F Dur Ⅰ楽章 古川紗來(小4)芦塚音楽千葉教室秋の発表会16年10月16日

2016年10月16日(日)芦塚音楽研究所千葉音楽教室秋の発表会での演奏風景です。
曲はLocatelli のOp.3Nr.10F DurⅠ楽章(芦塚陽二校訂版)basso continuo aussetzung von Yoji Ashizuka(Cembalo‐part芦塚陽二)violin‐solo古川紗來(小4)basso continuo cello森真雅(小4)basso continuo Cembalo川島綾乃(小6)kadenz作曲芦塚陽二です。



Locatelli  Op.ⅢNr.5 C Dur Ⅲ楽章














Ferdinand Davidによる擬古典版のLocatelli のviolin-sonate

Mendelssohnのviolin-Concertoを初演したFerdinand Davidは、優れたviolinの指導者であり、且つ、彼が弟子達のために編纂した『17、18世紀の著名なMeisterの作品による高度なviolinの教則本』というとてつもなく長いTitleの作品集は、この時代以降のbaroque音楽を決定づける意味のある曲集を編纂しました。
その中の最も有名な作品がVitaliのChaconneであり、corelliのla foliaでもあり、こんにち私達がよく耳にする作品の殆どが彼の手によって編纂arrangeされた作品なのです。

その中の作品の一つがこのviolin-sonate g mollです。

          Sonata da Camera fur Violine mit  bezifferten Baß Op.2 Nr. 6

ヴァイオリンのための数字付きバスによる室内ソナタという訳になります。
室内ソナタというのは、室内で演奏するソナタという意味ではありません。
教会ソナタに対しての室内ソナタという意味で、音楽の形式を意味します。



Locatelli=David violin-sonate g moll web lesson芦塚陽二
2021年9月15日コロナ下のweb-lesson、lecture-lesson芦塚陽二、violin斉藤純子、piano萩元美紀
擬古典の様式でのlecture指導です。


lessonの中では、未だ考慮中だったので、説明はしていませんが、skipに付いては説明しているの、次いでにswingに関してのお話をします。
その前にskipとswingの定義をしておきます。
非常に鋭い短い音符を前に置く事をskipすると表現します。
それに対して、緩やかな揺れをswingと表現します。
Locatelli の冒頭の2小節では、そのskipとswingが繰り返されて演奏されます。



曲はBachの有名なMenuetですが、C.P.E.Bach等の作曲家の解説に拠る解説では、舞曲等の場合には、連続した8分音符のscale等では、swingして演奏されるのが、当時の慣習なのです。

このpassageは、period奏法では、次のように演奏されます。


勿論、厳密な3連音では無く、あくまでも、即興風に、少し揺れながら舞曲のrhythmを楽しむのです。
硬いガチガチの演奏では無く、優美に踊りながら演奏しているようなrhythmになります。




そう言ったswingの奏法に対して、Locatelli のこの曲は、französische overtureのような、鋭いskipを伴ったauftaktがcontrastされています。
ちなみに、auftaktの冒頭のrhythmは、16分音符で書かれていますが、Händel等のovertureでも慣習的に最初の16分音符も、skipされて演奏されるのが、period奏法では通常の演奏styleです。



overture風の鋭いrhythmと、swingの違いを指導するには、これほどの良い教材はないでしょう。つまり、そこが、Ferdinand Davidのこの曲を指導教材にselectした理由です。

また、3小節目からのpianoの伴奏のpartの、slurは恰も、syncopationのように、強弱をハッキリと出して演奏しなければなりません。
violinのpartの拍頭の動きと、対称的に強拍の位置が入れ替わって、とても印象的なpassageとなっています。
この恰も、jazzのように強拍がズレる奏法は、この曲の全般に使用されていて、難しいけれどもとても、優れた演奏効果を齎しています。


lessonでも注意をしていますが、Ⅱ楽章の5小節目からの、pianoの左手の動きもverschobene Takt(推移節奏)が見受けられます。


Ⅲ楽章では、violinのsoloはⅠ楽章で使われたmelodieがswingしたままで、と言う事なので、8分の12拍子で演奏されます。つまり、swingしたままのrhythmです。
pianoの伴奏の右手は、8分の12拍子のbeatを淡々と演奏しますが、piano伴奏の左手は、Cのままで、対旋律として演奏されます。
だから、この左手の動き(melodie)がぎこちなくならないように、よく歌って演奏する事が重要です。
ましてや、右手の動きに釣られて、左手のmelodieが見失われてしまうという事は言語道断の事なので、美しく対話をするように、s前な動きになるまで、よく頑張って演奏をしてください。

Ⅳ楽章はrhythm課題の総纏めの曲です。譜面では何気ないのですが、実際に合わせて見ると、至る所にDavidの落とし穴が作ってあります。rhythmに囚われてしまうと、重たくつまらない曲になってしまいます。あくまでも、軽やかに、スピーディに演奏してください。




Locatelli Weihnachts-Concerto Op.1Nr.8

この曲は大変な名曲で、私のお気に入りの曲なので、是非、教室のorchestraで演奏したかったのですが、少子化やorchestraのmemberが極端に減ってしまったので、已む無く、小さい子供達でも演奏可能な、小規模のorchestraで演奏出来るGiuseppe TorelliのWeihnachts-Concertoに曲を急遽変更して、Christmas会に臨みました。

Locatelli のWeihnachts-Concerto Op.1Nr.8は是非、私の手で初演したいのですが、教室のorchestraを育てるには、少々私の時間が足りないのかな??

心残りの曲になりそうな感じですかね???



写真はGiuseppe TorelliのWeihnachts-Concerto Op.1Nr.8です。花園自治会館にて、2019年の12月の22日のChristmas会です。
  


Christmas-Concerto Op.1Nr.8 Giuseppe Torelli OrchestraBearbeitung Yoji Ashizuka第二改訂版(second-version)

なんと、ふと気が付いたら、もう12月の15日、もうすぐ大晦日・・、というよりも、近々では、後、5日で新しい教室への引越し後の、始めてのChristmas会を開催します。(勿論、COVID-19下のChristmas会なので、出演者を少人数に分けての出し入れにして、更に、一般の公開は無しで、家族だけ限定の入場制限になります。)

昨年の12月のChristmas会ではTorelliのChristmas Concerto を小、中学生を中心にして、演奏しました。
その続きで、今年のChristmas会でもFrancesco Onofrio ManfrediniのChristmas Concerto を演奏する予定で、来年のChristmas会では、更にLocatelli のChristmasConcertoを演奏する予定だったのですが、今年のChristmas会では、生徒が激減したのと、コロナで練習をする事が困難だったので、昨年から予定していた Manfredini のChristmas Concertoの演奏は無しになりました。
・・・という事で、前回の昨年(2019年の12月の22日の千葉市花見川区花園自治会館で)のChristmas会でのTorelliのChristmas Concertoの演奏では、練習不足のためのポロミスが結構多かったので、今回、再度、同じTorelliのChristmas Concerto のrevengeも考えたのですが、2軒の教室のお引越しのドサクサとコロナで、私が後期高齢者で基礎疾患が全て当て嵌る・・という事で、外出禁止になっていて、千葉までオケ練習に行けないので、Teleworkでの指導になっているのですが、やはりTeleworkでは、なかなか適正な指導が出来ない・・という事もあって、昨年程度の水準でさえも水準をkeepするのが難しく、Torelliや Manfredini 、或いはLocatelli 等のChristmas Concerto の曲の演奏をする事は諦めてしまいました。

毎度の事なのですが、Christmas会は秋の発表会が終わってから、楽譜渡しや練習をstartさせるので、どうしても練習の回数がちゃんと全部練習出来たとしても、6回ぐらいしか無いのですが、発表会が終わって直ぐに次のChristmas会の曲に入る事が出来なくって、どうしても練習の回数の不足・準備の不足になってしまいます。

この動画で使用している演奏は、昨年、You Tubeにupした(2019年の)12月の22日の千葉市花見川区花園自治会館で演奏したTorelliのChristmas Concertoで、小、中学生達の演奏なのですが、楽譜が元々からの色々な間違いや作曲上の不首尾が多かったので、19年のChristmas会に向けての演奏のために、12月の6日に元々のscoreから、第一改訂版を新たに作って演奏したのですが、今年はChristmas会でのorchestraの演奏が無くなってしまったので(orchestraの演奏としては、私のChristmas-melodieとしての曲の前半部のAmazing Graceを演奏します。)、昨年のChristmas会でのTorelliの演奏をYou Tubeで聴いていたのですが、ボッチ飲みをしながら聴いていたら・・いつものように、ついつい、前回は敢えて、訂正をしなかった『Concerto Grossoとしての様式』に従って、 新たにorchestrationの不具合な箇所を更に改訂しながら、第二版の改訂版を作りました。
scoreもConcertoの譜面から、Concerto Grossoの譜面に書き換える作業をしました。

そこまでは、楽譜の制作のお話なのですが、新しく訂正した2020年の12月の15日の改訂版のscoreを、前回の19年の演奏に画面上で被せて、またまた、写真や絵画を加えて動画を撮り直すという編集作業を「ボッチ飲みのおつまみ」次いでにしていたら、ついつい飲み過ぎてしまいました。

予定ではお酒は1合半迄にしておく予定だったのだけど、お昼過ぎまでに3合も飲んでしまったヨ❢❢
なにを手間取ったのか、今回は12時間以上も掛かったぞよ??
それにしては、時間が掛かった割には、画面が変わる毎の音量のbalanceのcheckや、画像・音声の繋ぎが上手く行っていないよな??wineを飲み過ぎたのかな??
音声を写真や絵画に重ねる時に、音声の波形で音量のcheckをするのですが、動画の波形の音量と実際の画面上の音声の音量が上手く整合しないので、目のindicatorではなく実際に耳で音量の調整をしなければならなかったのだよ。
Cyberlinkには、自動で音量を調整する機能もあるにはあるのだが、そうすると折角の演奏のDynamicがflatになってしまって、薄っぺらになってしまうから、それは嫌だしね??

それに困った事には、truckの1とそれ以降のtruckではtruck1だけが音量と音質が違うのだよな??
それ以降のtruckと、truck1を繋げるとつなぎ目が分かってしまうのだよ。
どうしてなのだ??
Cyberlinkだけではなく、mixpadのような音声の編集のsoftも同じなのだよ。
truck1だけが音質が違うのだよな??・・使い方を間違えているのかな??
他のtruckで編集をして出来上がったらtruck1に持って行くとか・・???
「また、動画の編集のし直しをするか・・???」 いや、それはだけは、絶対に無い!!
それをするくらいならば、どっかで指揮をし直してくるよ!!
「いやあ~??」・・という事で、今日もまた眠れなかったのだよな??
反省、反省!! 猛反省!!!