お粥 雑炊 おじあ リゾット


お粥と雑炊とリゾットでは、明らかに料理の種類が違いますが、雑炊とおじあ(おじや)は混同されている場合が多いようです。

いずれにしても、料理とは言えないような「なんちゃって」料理から、本格的にその料理を作る本職の料理まであるので、奥は深いのですが、芦塚先生の料理教室は、あくまで手間暇の掛からない「なんちゃって料理」が基本です。

お粥

お米から炊いたのを、「お粥」と言いますが、実際には、冷たくなったご飯に、水を加えて炊き直したのが、普通の「お粥」でしょうね。
わざわざお米からお粥を炊くのは、余程の事で、美味しいお粥が食べたい・・という願望の時以外には、病気療養中の時のような、やむにやまれない状態の時に、ではないでしょうかね??
つまり、病気でもない限り、余程の事がない限り、お粥を作る事はないと思います。

その余程の話なのですが、私の場合には、よく胃の調子が悪くなって、固形物の食事が出来なくなる事が多いのです。
ですから、事務所には、お粥専用の電気釜があります。
私の自宅である江古田のハイツのマンションには、一人用の電気釜がありますが、勿論、それでもお粥は、美味しく炊く事が出来ます。(・・というか、今時の電気釜は全て、お粥のレシピが自動で出来るようになっているので・・お粥専用の機種を買っている人は少ないと思います。)
教室の事務所でお粥専用の電気釜を買っているのは、他の先生達が普通のご飯を食べている時に、私だけ、胃の調子が悪いので、お粥を食べる事が多いからです。
つまり、普通のご飯とお粥を当時に作るから・・なのです。

私の自宅で、お粥を炊く時には、私だけの分を作るので、そういった一手間は要りません。
しかし、私は電気釜の後片付けが大変なので、お粥を炊く時には、普通の土鍋を使って、お粥を作ってしまいます。
そのまま、テーブルに出す事が出来るので、後片付けの一手間が省けるので・・。
でも、ガスでお粥を炊くと、時間を忘れて焦げ付かせてしまいます。
タイマーを掛けていても、お粥の出来上がるタイミングがよく分からないのでね。


病院食としての、お粥には、ご飯の量と水の量で、厳密に10段階の呼び方があります。
お粥を作った時の上澄みの液体だけが、「重湯(おもゆ)」と言います。
お粥にお水が無いドロドロの状態を「全粥(ぜんがゆ)」と言います。

昔は病院食として、手術の後には、「おもゆ」から、段階的に少しずつ「全がゆ」に近づいて行ったのですが、今、現代では、いきなり普通食の場合が多いようで、心臓のパイパス手術の次の日に、普通食が出て来たのには、驚いてしまいました。

食しても、全く問題が無かったので、それも驚いてしまいました。

歳を取って体調不良になると、食事が出来なくなる事がよくあります。
通常は、私の場合には、そういった体調の場合には、無理をして食事をする事はしません。
殆どが一人暮らしなので、食事を抜くだけです。

でも、そういった日が続くと、流石に
「何かお腹に入れないと・・」という事で、簡単にお粥が食べれるように、熱湯を入れて、何分か放置すれば、お粥の出来る、お釜の形をしたお粥作成器や、ポット型の同様のタイプ、或いは、お粥専門の土鍋等や、レンジでお粥を作る土鍋等々を買って、色々と試して見たのですが、いずれも、お金の無駄で、美味しくはありませんでした。
・・・という事で、折角買ったのに、今では、使わないままに、自宅の台所のゴミになっています。

今の所は、通常は、お粥専門の電気ガマで、お粥を作るのが一番美で、その次は・・・、やはり通常の電気ガマのメニューから、お粥を設定して、炊飯するのが一番美味しいようです。

雑炊

雑炊、野菜などを煮込んだ後の料理にご飯を入れてサッと煮た料理、米粒があってサラッとしている。
語源はご飯を水で増やすという意味の増水・・お茶漬けに近い
お茶漬けでも、郷土料理では、おつゆに具材を加えて煮込むタイプの料理もあるので、
「それって、雑炊じゃあないの??」と言いたいのですが、ちゃんとお茶漬けとして、認知されています。


お酒のツマミで、あさりの酒蒸し 
(パソコンが、「さかむし」って、=変換してくれないよ!さかむしなら、坂無視と変換されてしまう。さけむし=と打てば酒蒸しと変換するのだけど、本来はさけむしは酒虫と変換して、お酒を美味しくしてくれる「酒の精」の事なのだよ!仕方がないので、単語登録して変換するようにします。) 
・・・要するに、椎名町の事務所で、皆で、酒蒸しを食べた後に、残ったおつゆをタッパーに入れて持ち帰って、残りご飯と混ぜてお粥を作ります。
でも、これはおつゆなので、雑炊になります。





おじあ

おじや、鍋料理の後にご飯を入れて煮込んだ料理で、米の形は残らない
お鍋の残りをタッパーに入れて、自宅に持ち帰って、土鍋で冷ご飯を入れて、真面目に煮込んだ「おじあ」です。
でも、私達は、おじあと雑炊は区別していません。

私のお袋は、雑炊もおじやも、なんでも「おじや」と言っていました。
私は「おじあ」ではなく、「おじや」と発音します。
この歳になるまで「おじや」が「おじあ」と発音するという事は知りませんでした。

「ご飯のお話」で、「ワンちゃんご飯」とか「猫マンマ」のお話をしましたが、お味噌汁にご飯を放り込んだ、所謂、「ワンちゃんご飯」ですが、「ワンちゃんご飯」は、それなら雑炊の分類になるのかな??



リゾット(rizotto)

リゾット スープで煮込んだもの
リゾットと言ったら、私達の年齢では、チョッとバター臭いので、家庭の料理としては、作る事はありません。
寧ろ、外食をする時に、イタリア・レストランで、ピザかスパゲティか、リゾットという中からの選択肢としてのレシピです。

コンビニ食が中心の私にとっては、コンビニのメニューでは、食べれるものが少ないので、数少ない私の好みのメニューの中から、スパゲッティのボンゴレ等のシンプルな食べ物が好きなので、時々、買って食べます。
というか、変に凝った新しいスパゲティや、子供達の好きなミートソースや、トマトソースのスパゲッティは、余り好きでないので、シンプルなスパゲティをよく食べるので・・・という程度の意味です。

食べ終わったボンゴレは、あさりのスープなので、余りご飯と一緒にお粥にします。

でも、バター風味のあさり味なので、これはリゾットなのですよね。
最後に、バジルでも振りかければ、完璧にリゾットでしょう??

本当は、リゾットは、お粥、雑炊、リゾットではなく、チャーハン、ピラフ、リゾットの分類だそうです。

「チャーハン」は炊いてある米のご飯を油で炒めて作られるのに対し、「ピラフ」はバターでお米を炒めた後に、弱火でじっくりじっくりと炊いていくのです。
「炊いた米を炒める」(チャーハン)か「炒めた米を炊く」(ピラフ)かの違いだそうです。

ピラフは、洗った米を使う。米をいためてから炊く。ふたをして炊き込む。
リゾットは、洗わない生米を使う。生米をいためないですぐに炊き上げる。ふたをしないで炊き上げる。

バターを使って、野菜や具を炒めて、洗わない生米を入れて、あとワインやブイヨンを入れて、炊きあげます。
「ピラフ」と違って、生米を炒めずにすぐに炊きあげる。それから、蓋をせずに炊きあげていく。仕上げに、生クリームやチーズを入れるので、濃厚な味に仕上がります。