「おろし器」のお話 


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まえがき

プラスティック製のおろし器

陶器の擦り器であります

おろし金

チーズおろし

鬼おろし

鮫肌



岩塩用のおろし器

陶器のおろし器

電動のおろし器

付録

掻き出しの木(竹)の刷毛

なんちゃってワサビ


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まえがき
どの家庭にも、必ず一台はあるはずのおろし器ですが、多分、殆の家庭では、一個のおろし器で全ての食材をおろしていると思います。

でも、本来的には、それぞれの食材に合ったおろし器があります。

下の写真は、私が自宅のハイツで使用している卸金の一部で、左から順に、二種類の「鬼おろし」から、銅の「おろし金」、「鮫肌」の中、小二種のおろし器の色々です。

この写真の銅のおろし金は、昔ながらの、職人の手による、(江戸時代からのそのままの)製法による歯の打ち出しによって作られています。

勿論、左側から、段々キメが細かくなっていきます。




プラスティック製のおろし器

一番、一般的なおろし器ではないでしょうかね?
それこそ、種類も大きさも様々なものがあります。

一般家庭で使用されるおろし器の大半は、こういったプラスティック製か、アルミ製のおろし器ではないでしょうかね??











次の写真は、陶器の擦り器であります

すりこぎ(擂粉木)の木は、とても可愛いけれど、一応、山椒の木です。
すり鉢というよりは、小鉢として、胡麻ダレを入れたりする事の方が、多いのですが、一応、胡麻や生姜ぐらいならば、ちゃんと擂る事も出来ます。.



本格的な、大型のすり鉢です。
足であぐらをかいて、膝の中にすっぽりと挟んで擦ります。
スリこぎ(擂粉木)は、勿論、山椒の木です。
先っぽが曲がっているので、とても気に入って買いました。



    


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おろし金

江戸時代からの伝統工芸の卸し金です。
手作業で、歯の目を微妙にずらしてあるので、とてもよくすれます。
勿論、pro仕様です。
職人さんの手作りなので、結構、お高いのですよ。

結構、一流の料理人さんでも、ワサビを擂る時に、この卸し金で擂る人達が多いようです。

でも、結構、ワサビは荒くすれてしまうので、香りだけ飛んで、ワサビ本来の辛味分は出ません。

私はこの卸し金でワサビを擂るのは、邪道だと思うのですがね??




チーズおろし

卸し金は、和調理器を主にして書いているので、チーズおろしは例外ですが、一応、参考までに載せておきました。
パルメザン・チーズ等をおろす時に使います。



イタリアでは、毎日、ドアの外に、このチーズを配達します。
イタリア料理には欠かせないチーズですよね??

部屋のドアの横は、車が通っていたりするので、日本人の感覚では非常に不衛生だと思うのですが、ヨーロッパ人の感覚では、外にポンと置いてあっても、然程、不衛生だという感覚はないようです。

イタリーとかフランスでは、バケットを手に持って学校に行く小学生の可愛い女の子達をよく見かけましたが、ドイツでは、見かけた事は無い・・というか、バケットはドイツには無いのでね??
見る分けは無いよな??





鬼おろし

非常に新鮮な美味しい大根が手に入った時には、鬼おろしでおろすと、鯵の塩焼き等が別の食べ物のように、美味しくなります。

おろした大根には、塊が混じって、その触感が、とても美味しいですが、但し、おろすのは、結構力が必要で、難しいので、或る程度の慣れが必要です。









鮫肌

鮫肌の大、中、小のサイズです。
小は、先生達と手巻き寿司をする時用に、人数分購入しました。
各自が自分でワサビをスリながら、手巻きをします。
これも、楽しみです。
中は普段使いの鮫肌です。
大は、お寿司屋さんの業務用の鮫肌なのですが、漁港に行った時に、とても安く買って来たものです。

近年、サメは捕る事が禁止されたので、一般のお店からは、鮫肌のおろし器はもう、売られなくなりました。

池袋のデパートや、東急ハンズ等でも、探して見たのですが、もう、売られていません。

代わりに、カワハギの皮や、エイの皮で、代用品が、極稀に、売られている事がありますが、微妙に、鮫肌の肌のブツブツが違うので、美味しさは、残念ながら・・・鮫肌には、とても、とても、叶いません。


右の写真は、鮫肌を私のデジカメで、upした写真です。
この不揃いのツブツブが絶妙な繊細なスリ具合を醸し出します。

未だ、手に入れてはいないのですが、computerで、金属を彫って、鮫肌を再現した(金属製の)鮫肌が売られているとテレビで見ました。
是非、買ってみたいのですが、近場では東急ハンズかな??
足腰が痛くて歩けないので、池袋まで、買い出しには行けないので、何時の事になるか、分かりませんが、歩けるようになったら、是非買いに行きたい所です。


ワサビのスリ方は、鮫肌に対して、丸く円を描くように擂ると、とても、辛くなります。
逆に、鮫肌に対して、直線的に擂ると、香りが強くなって、辛味は少なくなります。
香りを食べる感じとでも言うのかな??





それはそうと、山ワサビというのを、大泉で買って来ました。
ちゃんと、ワサビのような味がするので、不思議でした。
勿論、右側の写真は、本ワサビです。






岩塩用のおろし器

私自身は、糖尿病とは無関係に、(つまり、子供の頃から)調理をする時に、お塩を使う事はありません。

さつま芋の天ぷらや、極々、限られた食材を食べる時に、例外的にパラパラとお塩を振りかける事がありますが、本当に例外中の例外なのです。

しかし、不思議な事に、お塩とお砂糖だけは、色々な種類のお塩と砂糖をcollectionしています。
お塩は特に、岩塩を中心に世界の岩塩を集めています。
とは言っても、普通の世界の岩塩で、池袋のデパートで買って来た物なのです。
珍しくも、貴重でもありません。

お砂糖も、キビ砂糖や、羅漢果の砂糖や、等々です。


この岩塩は、ヒマラヤの岩塩ですが、この岩塩専用のおろし器で擂ると、Powder-snowのように、きめが細かで、上品な味がします。









このウサギのようなスリ器に入っているのは、モンゴルの岩塩で、少し、荒々しい感じがします。



陶器のおろし器

陶器のおろし器と、セラミックのおろし器です。

下の写真のセラミックのおろし器は、非常によくすれるので、山芋をするのに、愛用しています。

陶器のおろし器は、多分お皿か、小鉢として使うのでしょうが、私は、たまに、生姜をすったりする事もあります。



セラミックのおろし器ですが、奥に見えているのは辛味大根です。
普段、お蕎麦は、蕎麦のタレと、トロロと、辛味大根で味の変化を楽しみます。










電動のおろし器

フードプロセッサー等で、円盤で擦ったトロロは、ネバを引きません。
超、不味いパサパサしたトロロになります。

そこで、購入したおろし専用の電動のおろし器です。

人の手と同じように、前後にスッて行くので、ちゃんとネバも引きます。

人間の手で擂るよりも、遥かに速いのですが、後片付けが面倒くさいからと言って、先生達は一度も使った事はありません。

20年近くお蔵入りしていたのを、引っ張り出して来ました。
疲れて、食欲が全く無い時には、トロロは最高に良い食べ物なのでね・・・!!

ハイツの自宅でのneckは、出しっ放しにする場所が無い・・という事です。

それと、糖尿病のdietのために、極端な食事制限をする事になったので、山芋も肥ると言う事で、食事制限で、却下されてしまいました。



付録


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掻き出しの木(竹)の刷毛

昔は、竹の刷毛は、手作業で、非常に高価なものでしたが、不思議な事に、今は100均でも、普通に売られています。

ワサビもそうですが、トロロには絶対に欠かせない道具です。
スリ器に残ったトロロを根こそぎ丁寧に取る事が出来るからです。



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なんちゃってワサビ


今では、回転寿司というのでしょうが、私が未だ大学生だった頃は、10円寿司・・とでもいう大衆寿司屋がありました。
回転寿司の一昔、二昔、前の時代のお話です。

新宿で引きも切らぬお客様が殺到していたお寿司屋さんの板前さんに教わった、「なんちゃって本ワサビ」の作り方なのですが、大根をオロして、水を切って、粉ワサビと混ぜると、インスタントの本ワサビの出来上がりです。
ワサビの辛さは、粉ワサビを練る時に、お湯で練ると超、辛くなります。
これが、中々バレないのだよね??
だけど、本ワサビを100人前、千人前用に使っていたら、それだけで、お寿司よりも高い原価になってしまうのよね??
新宿のお店だったので、一回分が、バケツ一杯に作るのですよ。

コツは、粉ワサビはすぐに気が抜けるので、捏ねたら密閉する事なのです。
お寿司屋では、常時使っているので、気が抜ける暇は無いようですがね??
家庭ではほんの一瞬です。
お酒のお猪口に練って、すぐに逆さまにして気が抜けないようにします。
練りワサビの無い時代は、この粉ワサビのお世話になったものです。




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