前ページ

その手配に追われている最中に、最終的にダメ押しのドタキャンで、教室のトップ・プレーヤーの生徒から、11月の1日の日に、「23日の八千代の本番は、学校の部活のオケのリハーサルとダブったので、出演できません。」と教室に連絡がありました。
「ひえ〜!!」  教室開設以来の、本番直前の究極の(しかも、ソリストを担当するスター・プレーヤーの)ドタキャンです。

彼女は、八千代のprogramとしては、全てのオケのセカンド・コンマスであり、Vivaldiの秋のconcertosolo、ピアノ・トリオのヴァイオリン、violinsoloの曲等を演奏する予定でしたので、彼女がいなくなると八千代の演奏会のprogram自体が成り立ちません。
普通なら、コンサート自体をキャンセルしなければならない所ですが、しかし、先程もお話したように、八千代のコンサートは、教室の主催の発表会ではなく、八千代市の主催であり、主催者の許可なくコンサートのキャンセルや、programの変更は出来ないのです。

また、Vivaldiの秋やPianotrioは、programのメインの曲で、コンサートの演奏時間は予め決まっているので、今更、彼女の出演する曲だけを割愛する事は出来ません。

という事で、超、超忙しい中で、練習の時間もないのですが、programを変更する事は不可能なので、急遽、斉藤先生に、彼女の代わりの「代奏」をお願いする事になりました。
オケや室内楽も、演奏する人が代わると、曲の細かいタイミングや指揮者の指示自体も変わるので、それを覚え直すのは、ソリストだけではなく、オケのメンバーにとっても、結構、大変な作業なのですがね。
それにもまして、今日も、またまた、高校生が手を骨折してきました。いやぁ〜、こんな事って初めてだよ!
検見川神社に、お祓いにでも行って来た方がいいのでは??
八千代の演奏会が思いやられます。
本当は逃げ出したい感じ??現実逃避??

いや〜!さすがの芦塚先生も、今回は、
「またまた、熱が上がりそうだ!」と言っていましたよ。

いやいや、芦塚先生に限っては、それはただの風邪ですよ。
ソリストのドタキャンの申し出の時も、芦塚先生は 
「そんなの、よく現場ではあるからね。」と、平然としていましたしね。
といって、トスカニーニが、一晩で劇的に世界で有名になった時の話を子供達にしていました。
「チャンスというのはね〜…」 だそうです。
東京の発表会の時には、40度近くまで熱が上がって、
「後、1分熱が上がったら、救急車を呼ぶか?」というギリギリの処まで言ったそうですがね。

それにしても、いつもいつも驚かされるのは、子供達の態度ですよね。
先輩が教室をやめた瞬間から、先生がその話を一言も口にしてもいないのに、その先輩の事が子供達の話題にも出て来ないのです。「今日は、先輩はいつ来るの?」という、普段何気なく言っている言葉さえ、全く出て来なくなるのですよ。これは不思議だ!昔方、そうだったのだが、いまだに不思議だねぇ〜?
きっと、子供には未来しか見えていないのだよね。
「昨日の事??そんな昔の事は覚えていない!「来週のオケ練習??そんな遠い未来の事なんか、分からないわ!!」
昔の、お友達の事はほんの一瞬で忘れてしまう。
あな、恐ろしや、恐ろしや、恐るべき子供達・・・コクトー