発弦は爪で引っ掻いて音を出すチェンバロとは全く異なって弦を下から持ち上げるように、叩いて音を出すので、わづかながらでも強弱やvibratoが出来、微妙な表現力に優れているために、Bachがこよなく愛したとされるクラビコードは、クラビ(鍵盤)とコード(語源は弦)の合成された名前である。
ついでにチェンバロはイギリスではハープシコードと呼ばれ、フランスではクラブサンと呼ばれる。ドイツではキールフリューゲルとも呼ばれた。
ちなみに、小型のポータブルサイズのスピネットのことを、スピネッティーノと呼んだ。
芦塚先生所有の二段鍵盤3列のチェンバロ(グジョン・モデル)