前ページ

実際の演奏

そういう勉強を経て初めてチェンバリストと呼ばれるようになれるのです。
そういった勉強を積んだ人と、積んでいない人とでは、全く同じ楽器で同じ譜面を演奏したとしても、音色や響き方の違いが歴然と出てくるのです。
確かに音量はピアノより小さいのですが、澄みきった典雅な音色で…本一本の音の線が明確に聴き取れるチェンバロという楽器は、バロック音楽にはなくてはならない存在であります。
チェンバロについての思い出を語るつもりが、少し講義めいた話になってしまいましたのでこのへんでおしゃべりを終わることに致します。
2000年9月27日
江古田の寓居にて
一 静 庵 庵 主