前ページ


この大変すばらしい大型チェンバロを、発表会などで皆様にお見せできないのは残念ですが、楽器が大型な上、運搬には楽器メーカーの専門のスタッフの手を借りなければならず、搬送、調律などに大変お金がかかってしまうからです。
(グランドピアノを運ぶのと同じ値段か、それ以上の金額が掛かります)

現在はスピネットタイプではない、1段鍵盤の演奏会チェンバロで、私たちが搬送可能な楽器を購入の予定です。
(既に昨年より発表会や演奏会で使用しています。)
発表会や先生方の演奏会などで活躍できるような、1段2列(8・4フィート)のチェンバロで、音量的にもスピネットよりかなり強いチェンバロです。
その楽器なら発表会などでチェンバロのソロの曲をプログラムに入れるということも可能になってきます。ご期待ください。
`

            蛇足
チェンバロの奏法では装飾音を学ぶ他に、メロディーを音符で埋めていくという即興の勉強もしなければなりません。
現在私たちの教室で勉強を続けている大場美紀さんがチェンバロの即興の勉強にチャレンジ中で、教室外での演奏でも即興や装飾音を入れて弾いています。(現在は大学を卒業して、教室で指導の傍ら、演奏活動をつづけています。)

もとの楽譜
20ウ
実際の演奏(即興譜)


音大生などピアノを専門にする人たちにとって憧れであるチェンバロですが、実際にはタッチがピアノとは全く違います。
同じ鍵盤楽器であるピアノの人がピアノの感覚でチェンバロを弾くと、音量だけでなく色々なところで物足りなさが目立ちます。チェンバロを専門に勉強する場合、アンサンブルとしての通奏低音の勉強(左手のパートに書いてある数字を見て右手を即興で埋めていく技術)や、色々な装飾音の弾きわけなども学ばねばなりません。
1

通奏低音譜(チェロパート)

次ページ