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味付けに使ったお汁も無駄にしないで、次のレシピの材料にするというのが、私の手抜き料理のコツなのですよ。





















例えば、教室では、春の野菜で、よく牧野先生がとても美味しいふきを作ってくれますが、そのおつゆがとても美味しくて、捨ててしまうのは、もったいないので、私がそのつゆを使って、だし巻き卵を作ります。だし巻き卵のレシピは無いに等しい、簡単なもので、おつゆを卵で溶いていくだけです。卵6個から10個の間で作りますが、私の場合には、結構、ヒタヒタな感じなので、固まらないで冷えるに従って、その場で崩れていくようなだし巻き卵です。卵が固くならないように、卵焼きの細長い卵返しで、薄く卵を入れて白くかたまり始めたら、注意深く巻き込んで、また卵を足して、ひっくり返して、と同じ作業を30分ぐらい掛かって繰り返して行きます。作り方自体は簡単なのですが、結構精神的なプレッシャーの掛かる根性の勝負なのですよ。
柔らかなトロトロのだし巻きは、先生達が作ると、どうしても固く一般の売っているだし巻きと同じになってしまうので、よく作らされてしまいます。
ただの忍耐力の問題なのだけどね。