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伴奏は基本、暗譜なので、楽譜にピラピラ紙切れがくっ付いていると、余り見た目の良いものではないので、丸々楽譜を書き直して演奏する人もいたりします。それも、無駄な大変な手間ですが、暗譜が苦手の人達はよくする事です。
私がよく伴奏するKreislerの「プニャーニの主題による・・・」という曲があります。左側に掲載した楽譜ですが、有名な出版社なのに、両手の跳躍で 鍵盤上を目まぐるしく、腕が飛び回る一番忙しい冷や汗物のpassageの真っ最中に譜めくりがあります。(一番下の小節)

教室の生徒達に譜めくりをさせる時には、譜めくりのhow-toをちゃんと指導しているので、何の問題もないのですが、教室を開設する前の時代の、外の営業の伴奏に行っていた時には、会場で譜めくりをしてくれる人が一度もちゃんと譜めくりが出来た事がないので、困ってしまいました。

モンティのチャルダッシュの伴奏の時等の場合には、最初の1段を楽譜から離れて、丸々即興で弾くので、譜めくりの人に舞台上で弾く前にチョコっと、説明して、「ここからは譜面通りに弾くから、この音を聞いて譜めくりしてね。」と予めよく説明しておくのですが、即興を始めた途端に、譜めくりの皆さん達はパニックになって、最後のPageまで、一度も譜めくりをして貰えない事もザラでした。

それでも、指が正常に動いていた40代の中頃ぐらいまでは、どっちみち暗譜で演奏するので、自分で譜面をめくれる所まで、暗譜で弾いて、指が楽な箇所でゆっくりと譜めくりをするので、それでも何の問題もなかったのですが、歳を取ってリュウーマチで指が固まって動かなくなるに連れて、暗譜も定かではなくなって来ました。


直ぐに覚えられるのですが、直ぐに忘れてしまうのですよ。
いや〜あ、困った!  (+o+)
どっちみち、譜面がよく見えているのではないので、譜めくりも本当は関係なのでしょうが、何となくでも、度忘れが怖い!!



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