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7小節目の4拍目の表まではJ番と同じように、軽く弓を落とすように弾きます。
K番からは、通常の刻みになりますが、一般的に頭をハッキリと演奏すると、伴奏が強くなりすぎて、solocelloの音を殺してしまいます。という事で、丸い音で演奏しなければ、なりません。
11小節目の2拍目のtrはdominante(強拍)を表すための、accenttrillです。
当然、3拍目は収めのphraseになります。

violaのsyncopationも、古典派の独特のsyncopationのbowで演奏します。

11小節目の3拍目の裏からは、次のthemaに対しての、つなぎのpassageになります。

O番の3拍目の裏の4分音符は、syncopationでaccent気味に演奏される事が多いのですが、実際には、色々な曲を演奏していると、4分音符の長さは、一定ではありません。

その場合には、長い4分音符とか、短い4分音符という言い方をする事があります。
長い4分音符の場合には、4分音符半ぐらいまで、演奏する事がよくあります。では、どうして、付点4分音符で書かなかったのでしょうか?
実際には、音は4分音符分はちゃんと弾きます。後の8分音符分は余韻として、演奏します。
12小節目の2拍目の裏のソの音とソ、ファの音が頭の音になって、3拍目の裏の4分音符は抜きの音で、8分音符ぐらいの長さで演奏します。残りの8分音符は余韻です。これを短い4分音符といいます。
P番の伴奏のpartは、頭のない刻みになります。


八千代のコンサートのための教室の子供達の練習のpointをまとめた文章です。
MozartのEine Kleine Nacht Musikです。
書かれている内容は全く同じ事が書いてあります。参考までに

以前、音楽大学を卒業して演奏活動や生徒の指導をしている方から、Mozartのsonateを見て欲しいというオファーがありました。その時に、基本的には拍頭は弱拍になり、4拍子の場合の4拍目のauftaktは強拍になるという原則論をお話したら、その方が固まってしまいました。
つまり、melodieの頭が1拍目から始まる場合を除いたら、基本的に小節の1拍目は弱拍になるという原則があると言う話で、Mozartのsonateの左手を演奏させたら弾けなくなってしまいました。
日本の常識は世界の非常識という事で、これも他所で習って来た方は理解出来ないようです。
これは、和声の原則の話で、melodieやphraseが拍頭で開始する場合を除いては、拍頭はTonikaになる場合が殆どで、その前の音符は基本的にdominanteになるからなのです。
勿論、そのケースはこのHaydnのconcertoにも顕著な例が見受けられます。

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