これが、baroque音楽や室内楽が好きな人達に取って、spinetやCembaloを買う事のネックになっています。
Pianoのように、「一度調律すると、1年は大丈夫」とは、行かないからです。
という事で、古典調律の出来るtunerが色々と販売されているようです。
写真右のtunerは、セイコーのtunerです。
薄型で、軽く、violinのcaseにもちゃんと収まるので、violinやcelloの先生達が、普段に持ち歩いています。
415cycleや418cycleのpitchが、出せるtunerは少ないからです。
教室のpitchである443のpitchを出せるtunerは、少なくありませんが、recorderのpitchである435cycleや、教室のbaroquepitchである418cycleを出すtunerとなると、限られてきますのでね。
但し、Werckmeisterや、 Kirnbergerや、アローンのmeantone等の古典調律には対応してはいませんので、Cembaloで、baroqueをperiod奏法で演奏するためのtunerとしては、不足です。
また、pitchも純正の調律には対応していないので、今の所、コルグのtunerが、私としては、bestchoiceの一推しでしょうかね。
という事で、私はCembaloやspinetの調律には、korgのtunerを使用しています。
このtunerは、古典調律にも対応しているので、baroque音楽を演奏するには、なくてはならないtunerです。
但し、meantone調律では、対応出来ないWolfton のAsやEsの音を調整して、Wolfを他の音に持って行く事は、こういった電子tunerでは出来ないので、耳でアナログ的に調律をしなければなりません。
電子tunerは、あくまで、tuningの補助的な役割でしかありません。
10月21日 15:58 ・ 編集済み ・
以前に掲載していたHennry purcellのChaconyのshort・octaveについての補足説明です。
下の写真は、生徒達のCembaloのtuningのlecture風景(練習風景)です。
自分達がCembaloを演奏する時に、取り敢えず、tuning出来る事が、Cembaloを弾く上での必要な条件になります。
音楽大学では、Cembalo科に、在籍していたとしても、高価なCembaloでtuningの練習をさせては貰えません。
それは、調律師の役目であり、大学の備品である高価な楽器を傷つける分けには行かないからです。
仮に、生徒が自宅にharpsichordを買ったとしても、大学がそれに対して何らかの対応をしてくれる訳はないのです。
楽器店が自主的に開催しているCembaloのtuning教室ででも、学ぶしか、方法はないのですよ。
私の考え方は、Cembaloのtuningを、最も簡単な方法でtuningが出来るようにすれば、良いのではないかな??という考え方です。
「芦塚先生の料理教室」と同じ考え方です。
入口をしっかりと、作ってあげれば、後は、tuningが上手になるか否かは、本人達の興味次第です。
この子達はPianoの専科生ですが、Kontrabassも上手に演奏出来ますし、二人共、一度も教えた覚えも、習った覚えもないのですが、上手にVivaldiのorchestraぐらいは、正しいpositionで正しい指使いで弾く事が出来ます。
オケ練習で、他の生徒達が注意されているのを見ているので、なまじlessonを受けるよりも、上手に演奏出来ます。
職業訓練の「仕事は見て覚えるものだ!」というのを実践しているからです。
勿体無い事は、遊びながら、見様見真似で出来るようになっている事を、「それは誰でも出来る事だ!」「出来て当たり前だ!」としか、思っていない・・という事です。ですから、周りの人達が出来ないのが分からない。
自分が、それが出来るようになった・・という事が、芦塚メトードである・・という事が理解出来ないのですよ。
何故??って??だって、遊びながら、笑い合いながら・・、いつの間にか、調律が出来るようになっているのですからね。
オケ練習に参加するだけで、violinが弾けるようになる・・って、想像付かないでしょう??
先生達だって、想像つかないのですよ!!
その、方法論が理解出来ているのは、芦塚先生だけなのですからね。
これは花園に置いてあるspinetで、下の音がCまでしかありません。
今現在椎名町に置いてあるspinetよりも、低音域はキーが1個少ないのです。(勿論、高音域も少ないのですがね。)
椎名町に置いてあるspinetなら、Cの下のHまで音域があるので、Hの音をB(b♭)に調律し直せば良いのですが、普通は、花園教室のspinetと同じように、Cまでしかキーがありません。
秋の発表会の、Hennry purcellのtriosonateのChacony gのbasso continuoは、b(♭)が最低音なので、この場合には、C(#)の音が使用されないので、short・octaveで、実際の音域で演奏する事が出来ます。
それは、C(#)をb(♭)にtuningして、C⇒Cisと演奏するか、C#をCにして、Cをb♭にtuningして、C#⇒Cと演奏する2通りの方法があります。
私の場合には、tuningが面倒くさいので、C#をb♭にtuningしてしまいますが、本当は、もう一つのc#をcに、cをb♭にする方が一般的です。
それから蛇足ですが、別のコンテンツでも書いているように、今回の10月の発表会では、tuningを平均律ではなく、純正律のmeantoneのbaroqueの調律法で調律しています。
10月9日 ・ 編集済み ・
写真@ コラdol!なんで、lesson室に入って来ているの?? lesson室は出入り禁止でしょう!!