これから以下の解説は、今回の発表会のオケ練習に対しての曲目解説なのだが、
上のは前々回の曲目解説で、何と曲が違っている
ひぇ〜〜!!
Op.3Nr.8のe mollのV楽章ではなくって、Op.3Nr.5のC DurのV楽章の解説になっている。
いや〜ぁ、今迄、気が付かないなんて、アルツハイマー病の症状かいな??
以下、暫時、訂正して行きます。(13年9月20日の満月の夜のお話です。)
慌てて、2日掛りで訂正しました。
お騒がせしました!!
・・・・・でも、アルツハイマー症のままの方が面白かったりして・・・????
ritornelloの形式は、.Op.3Nr.5のC Durと比較しても、このNr.8の方は、かなり複雑な形式になっています。
先ず、最初のAの部分ですが、tuttiの中にsoliと呼ばれる、オケ伴奏ではなく、各partのpartmasterがsoloで伴奏するsoli(soloの複数形です。)の部分があります。つまり、この大きなAの部分自体が、まるでritornelloのような構造をしています。
但し、Locatelli の場合は、basso continuoのsoloの伴奏ではなく、オケのpartmasterのsoliによる伴奏である所が違います。
下記の楽譜を参照にして説明すると、themaの「あー1」はaとoctave下で繰り返されるa’の二つから出来ている。
それに続くあー2は、Motivcとdが2小節単位で、2度づつ下行しながら3回半Sequenz(反復)される。
A あー1(thema a4小節+thema a'4小節)=8小節+あー2(Sequenz2小節の1+2+3+4”)8小節、soli(Sequenz2小節の1+2+3”)5小節、いー2(2小節+2小節)4小節+いー3(themaのreprise4小節)、いー4 solocelloを含む3小節、いー5(いー2と調違いの同じMotiv)、いー6(あー1thema a+a'の全く同じ繰り返し8小節
これを要約すると、AA B solo C A solo C AAと、それこそrondo形式かいな??と、見間違うようなritornelloの縮小された形が表れる。
また、17小節目からのsoloとオケsoliのSequenzの進行は最初の2小節のthemaが次のようにVariationされている。
これは、書かれた即興のpassageである。
47小節目から81小節目迄は、ritornelloのsoloの部分である。34小節間の長大なsoloが非常にhighpositionで演奏される。
伴奏はbasso continuoのsoloではなく、concertino(所謂、オケsoli)の伴奏である。
B はA と全く同じ構造で作曲されている。
えー1はthema aが転調しながら、繰り返される事で展開された動きを見せている。thema a= h moll、a'=D Dur+えー2(あー2では下行のSequenzだったのが、えー2では逆の上行のSequenzになって、違いを顕著にしている。soloの部のいー1は省略されて、ストレートにえー3(いー2)からえー4にへ進む。
また同様にいー3,4,5も省略されて、結びのえー4D Dur(いー7e moll)(「い」ではー6,ー7と同じthemaが、反復されたのだが、「え」では1回のみである。)・・でsoloに渡す。
soloの部は長大な物で34小節ある。
C C部のrepriseはBの部分と同じように、thema aは転調される。a e moll、a' G Dur、AとBでは繰り返されたあー2(えー2)のpassageが省略され、Bでは、省略されていた「い」ー4のpassage(かー3)に突然飛ぶ。そのままいー5(かー4)、いー6(かー5)、いー7(かー6)で、次のkadenzに進む。
繰り返されるritornelloはkadenz迄では、3回のみではあるが、一つ一つのsoloやripienoの部分が長大なので、曲的には充分な長さのある曲になっている。また、themaの繰り返しはその都度、変形されて、充分なritornelloの条件(原則論)を満たしている。