(カール シュターミッツの生涯)
Stamitzの家系は、Bachと同じように、代々の音楽家の家系でした。
Stamitzと言えば、寧ろ、所謂、マンハイム樂派の創設者であり、Carl Stamitzの父親であるヨハン・ヴェンツェル・シュターミッツ(Johann Wenzel Stamitz 1717年6月30日洗礼 - 1757年3月27日39歳で没)はボヘミア出身の作曲家兼ヴァイオリニストの方が音楽史的にも評価されている。
という事で、Carl Stamitzのお話の前に、お父さんのJohann Stamitzのお話を先にします。
Johann Wenzel Stamitz
Johann Wenzel Stamitzは、オルガニストの父親から音楽の手ほどきを受けた後、プラハのカレル大学に学ぶ。
1741年(23歳の時)にマンハイムに行き、1743年に同地の宮廷楽団の首席ヴァイオリン奏者に、1745年(27歳)で宮廷楽長に任命される。
この間にシュターミッツは、マンハイム宮廷楽団をヨーロッパで最も尊敬されるオーケストラの一つに育て上げた。
Johannは、マンハイム楽派の創設者であり、ヴァイオリン協奏曲やフルート協奏曲、おびただしい数の室内楽曲、ミサ曲(1755年)などを遺したが、最も重要な作品は、50曲以上にのぼる交響曲である。
シュターミッツは、それまでの3楽章制の交響曲をメヌエットの楽章を加えて4楽章の交響曲として、そのstyleを確立させた作曲家である。
また同時に初期のソナタ形式の発展にも貢献した。
violaとorchestraのためのconcerto G Dur
また、orchestraの表現法として、管楽器の役割と、強弱の対照でしかなかった表現法をディナーミク(dynamik・強弱法)を使用する事で、音楽表現の幅を広げて、後世の音楽に大きな影響を与えた事でも有名である。
若きモーツァルトも、1777年から1778年に就職活動のためマンハイムを訪問した。
就職には失敗したものの、この楽派の影響を大きく受けた。
交響曲第31番「パリ」は、マンハイムのオーケストラの管楽器の編成に影響を受けて作曲した交響曲である。
(Wikipediaを底本として、色々な参考文献より)
Johann Anton Stamitz, (1754年11月 マンハイム - 没年不明はドイツのチェコ系作曲家。
マンハイム楽派第2期の傑出した作曲家である。
Johann Anton Stamitz
兄カールとともに、父ヨハンから音楽教育を受ける。
父親が39歳で早世してからは、兄弟はJohannの後の宮廷楽長を引き継いだクリスティアン・カンナビヒにさらに指導を受ける。
シュターミッツ兄弟は若くして、マンハイム宮廷楽団においてヴァイオリニストとして頭角をあらわす。
1770年、兄カールとともにパリを訪れるがアントンは同地に居を構え、1782年から1789年までヴェルサイユ宮殿において演奏し、フランス王室演奏家の称号を獲得した。
ヴァイオリンの門人にロドルフ・クロイツェルがいる。
1798年以降は消息不明であるが、おそらくは1798年から1809年までに、パリに没したものと思われる。この時代はちょうどナポレオンの独裁政権と没落の時期の混乱期であり、消息不明というのも、その政変の最中でその混乱に巻き込まれたものと解釈される。
Antonの作品は、彼の有名な兄Carlの作品にも負けずと劣らない優れた作品が数多くある。
残念ながらその多くの作品のorchestraの楽譜は手にする事が出来ない。
Piano譜なら手に入る作品もあるのだが・・・。
violaconcerto No.2 in F
violaconcerto No.3 in G
violaconcerto in B♭
Carl Stamitz, (1745年5月7日 - 1801年11月9日)はドイツのチェコ系作曲家。
マンハイム楽派第2期の傑出した作曲家である。
というか、所謂、教室がお世話になっている作曲家はCarlさんですよ。
Carl Stamitzの肖像画
マンハイムに生まれ、父ヨハンから音楽教育を受ける。
1762年からマンハイム宮廷楽団で演奏し、1770年からパリでヴァイオリニストとして活躍した。後年はヨーロッパ各地を転々としており、プラハやロンドンにも暮らしている。交響曲と協奏曲をそれぞれ50曲以上のこしており、おびただしい数の室内楽もある。
violaconcerto
violaconcerto No.1 in D Op.1
violaconcerto No.2 in A
violaconcerto No.3 in A
violaconcerto in D Ohne Opuszahl(作品番号無し)
violinconcerto
violinconcerto in B
Symphonie concertante in D
celloconcerto
Concerto C-dur
Concerto Nr. 1 in G-dur
Concerto Nr. 2 in A-dur