芦塚先生愛用の
ヴァイオリン・ケース
芦塚先生愛用のオバQ・ヴァイオリン(変型ヴァイオリン)はそれ自体珍しいものですが、負けず劣らずケースも珍しいものです。
「今は昔」といっても、そんな昔のことではなく2,30年位前の話ですが、弦楽器屋さん(いわゆるディーラーのことですが、ヨーロッパから楽器を送ってくるのに,木のヴァイオリン・ケースに入れて送ってきてました。当時はそういったケースがたまってしょうがなかったので(象嵌の入ったような高価なケースは別として)殆んど焼却していました。ということで焼却のためにゴミといっしょに積み上げられた中から貰って来たケース(勿論ただ)なのです。19世紀の頃になると黒の鯨型が流行になったのか、いろいろな絵画には右の写真のようなヴァイオリンケースがよく描かれています。

次ページ