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小学校から、高校迄の全寮制の学校です。
音楽は大変専門的で、歌は所謂、ネウマと呼ばれる定量楽譜から、オルガンや、管楽器、弦楽器総てを徹底的に学びます。

しかしながら、音楽以外の一般教科のレベルも尋常ではなく、音楽の水準が世界最高峰なのは当たり前なのですが、卒業時に音楽に進むのは、その半数で、残りの生徒も大変優秀で、医者や建築家等の花形の職業に進みます。

全寮制なので、子供が家に帰るのは、夏休みと正月休みの年2回だけです。

NHKのアーカイブにレーゲンスブルクのドームシュパッツェン(ドームのスズメ)という、世界最高の少年合唱のドキュメンタリーがあります。
私がドイツ時代に、学長や市長との交渉や、撮影隊の撮影のプロモートしたのでね。






イタリアのピエタ音楽院(Ospedale della Pietaピエタ慈善院付属音楽院)は、当時、流行していた「捨て子」を救済する女の子だけの修道院でした。

ピエタで育った子供達は、そのまま修道女になって、修道院に残るか、貴族や、お金持ちにみそめられて、結婚の為に修道院を出るか・・・というのが、一般的な表向きのお話です。

実際のお話は当時の世相をよく知った上での時代考証になります。

baroque時代に対しての夢を壊してはいけないので、その話は触れない事にして、

本文に戻って・・・
Vivaldiのa mollのお話の結論ですが、このU楽章を演奏するためには、soloviolin、1人と、concertinoviolinが2名、viola2名が、最低必要人数なのだけど、他の楽章からは、一人はU楽章の時に、violinへ持ち換えが出来るので、このa mollの曲を演奏するのに必要な最低人数は9名です。

後は、その倍数の人数になります。
soliste1、1st3、2nd3、viola2、cello2、Kontrabass1の12名のイムジチの編成ならば、solisteの1は変わりませんが、他は倍々で、solo+、6,6,4,4,2の23名の編成になります。

baroqueとしては、かなり大きな編成になりますよね。

勿論、この編成に更に、Cembaloのbasso continuoが入りますから、13名のorchestraか、24名のorchestraになります。

教室ではorchestraのmemberの申し込みが足りない時には、狗肉の策として、solo1、1st2、2nd2、viola2、cello2、Kontrabass1、Cembalo1という変則的な人数で演奏する事もあります。

都合、11名の編成ですが、まあ、これがVivaldiのorchestraの演奏可能な最低人数でしょうね。

これよりも少なくなってしまったら、もうorchestraとは呼べなくなるのでね。




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VivaldiのLebenslauf(生涯)


1725年のヴィヴァルディの肖像画。
フランス系オランダ人のF.M.ド・ラ・カーヴによる銅版画

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