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と言う事で、オケ練習や、室内楽の練習に必要な練習番号付けなのだが、形式論の延長線上で練習番号を付けさせる宿題を生徒に出す。
曲の構造分析の場合、先ず、それぞれのabteilung(区分)、つまり、kadenzで区切られる箇所を大きく「A、B、C、D、・・・」と分ける。殆どの場合には、三つか、四っつに分けられる。
それが大項目の分割である。
「A、B、C・・」それぞれのabteilungを、中項目で、それぞれのStollenで分ける。それを、A-あ、A-い・・・という風に分類する。
更に、A-あー@、A-あーA、と細かく分類して行く。これが小項目である。
それより更に細かい単位はMotivとなる。
Motivは、形式的には作用しないので、構造分析のthemaやMotivとして独立して使用される。

この分類が特に勝れている所は、生徒全員に宿題として出題しても、その解答は全く同じ答えになるからである。
だから、整合させる為の調整の作業の必要がないのだ。
今は解答合わせの時間も取っていない。
他の生徒が正しい答えを解答すれば、自分の間違いは直ぐに聞いた途端に、必然的に分かるから、敢えて、解答合わせの必要は無いからである。
音楽の構造分析が出来るようになれば、当然、そういった事も簡単に出来るようになる。

上記の写真は数字と記号のstageの一覧の定義付けです。
そこの所をしっかりと決めておかないと、解答は同じにはなりません。





この曲はChopinのWaltzOp.69Nr.2からの1Pageであるが、soloの曲をlessonする時にも、予め練習番号を付けさせる事は、生徒に取って有意義である。

教室の生徒達は、趣味の生徒が殆どなので、曲を選ぶのに、ページの枚数で曲を決める生徒もいる。
アハッ、ハッ、ハッ!
chopinの作品は、全くの繰り返しが多いのだが、何処までが繰り返しで、何処からちゃんと練習しなければならないのか、を把握させる為にも、楽譜上で、繰り返しの部分を確認させると、納得して練習してくる。

巷の音楽教室としては、そんな「ダマシのテクニック」も必要なのだよ。
音楽大学では後生大事にちゃんと繰り返しがあれば、それもキチンと練習しないと、先生から怒られるようなのだが、それじゃあ、音楽教室の先生は務まらないよ!!

したから段目のF=が消えているけれど、F=B、つまり、FはBの繰り返しだよ!という意味です。

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