今はもう、絶版になって、もう出版されていないのだが、昔々には、Sinfoniaを3声部に分けて書いてある譜面が売られていたので、sinfoniaを学習する生徒達には、その楽譜をサブ楽譜として買わせて、3声部に分けた状態でピアノのlessonをしていた。
教室ではinventionの段階から、1声部をPianoで片手で弾きながら、もう一声部を口で歌ったり、別の生徒に、もう一声部を演奏させて、合わせたり、と色々な組み合わせで演奏させて、どのpartを演奏しても、入って来れるようにtrainingを重ねている。
だから、「声部の交差」で、弾けなくなる生徒はいない。
教室のPianoの生徒全員ではないのだが、私の生徒だけには、inventionやsinfoniaは、私の制作したBachのoriginalの譜表で演奏させている。
facsimileからの書き取り譜である。
sinfoniaの1番の楽譜を、3声部に分けた私の「inventionとsinfoniaの楽譜」である。
この楽譜を見れば、声部が何処まで伸ばさなければならないのか?或いは「声部の交差」がどのようになされているのか?が一目瞭然である。
だから、その先生のような、「声部の交差」を無視した、幼稚なlessonは、あってはならない指導出し、卑しくも、某国立音楽大学の先生ならば、絶対に許されるべきではない。
教室を訪れたその生徒に、声部の交差のpassage(その小節のみ)をピックアップして、弾き方を指導したのだが、チンプンカンプンで全く演奏出来なかったのだよ。
それを見ていたウチの教室の生徒達は呆れていたね??
趣味でPianoを勉強しているうちの生徒ですら、そこまでは酷い学習はしていないのだよな。
「だって、某国立音楽大学の先生について、進学のために勉強しているのでしょう??」
そんな基礎的な事が出来ない生徒に対しての素朴な疑問だなや??
だから、その女の子の名誉のために弁明しておいたよ!!
「習っていないことは、出来る分けはない!!」ってさ!!
その女の子にとっては、自分は一生懸命に頑張って練習しているのに、今まで注意された事が無い事を注意されたのだから、甚だ不本意だ。しかも、何を何故注意されたのか、全く分かっていない。
困った事だ!!
しかし、国立音楽大学を目指す生徒が、Sinfoniaをそんな滅茶苦茶な習い方をしている方に問題があるのだな??
勿論、生徒が不真面目に勉強して来た、という意味ではなく、指導する先生の実力の問題だがね???
でも、巷の音楽教室の先生よりは、芸大の先生の方が上である事には変わらないのだよ。
そこが限界なのかな??
私自身は、inventionやSinfonia、それに平均律のそういった特別の弾き方を指導するために、「lessonnote」のような小冊子を作り上げて、生徒への指導に用いてきたのだが、度重なる事務所の引越しと、finaleのMacからwindowsへの移行等々で、originalの原稿が見つからなくなってしまったので、参考としてここに掲載する事が出来なくなってしまった。