演奏の出来不出来は、ともかくとして、弓がガンバ・ボウ(bow)ではないかというぐらいに巨大な弓で、しかも本当の弓矢の弓のようにまんまるく絞り込んで、乱暴に、凄い速い速度で(スピード違反を遥かに通り越すような速度で)キャンキャンと弾いていました。
もしも、当時のガット弦であれば、こんにちのプラスチックのガット弦ではなく、本当の羊の腸に弦なのだから、とても切れ易くて、そんな弓でそんな弾き方をしたら、一瞬で(たった一つの音も出す事なしに、)切れてしまうでしょうよ。
パフォーマンス的には、ハッタリが効いていて、パワフルで、映像的にも、音楽的にも、それなりに楽しいのかもしれないが、少なくとも私たちが求めている本当の本物の、現実的なバロック音楽の世界とはかけ離れていると思いますよ。
現代風にバロック化された、バロック音楽とでも言うのでしょうか、eccentricな演奏でしたが、それなら何で、オリジナルバロックの楽器を使うのかしら?
しかも、弓はviolinの弓とは、ちょっと違うでしょう??
そんな、バス・ガンバの弓のような、ぶっとい弓で可愛いviolinを、ガンガンに擦るのだから、violinがキンキンと悲鳴をあげていて、可哀想でしたよ。
確かに、baroque時代はviolinの弓は、まだ確定していなくって、あり合わせのbowで演奏していたのは事実かもしれないけれど、そういう前提ならば、何でも許されるのかよ??!!
それならば、violinだって、オリジナルのbaroqueviolinを使う意味すら、ないのでは?????
ヨーロッパのbaroqueの演奏について、そういう疑問を持ったのだけど、それはそれとしても、Bruce Willis叔父さんによく似た(頭の人の)演奏が素晴らしい!!
家でも、いっその事、そういった弓を使ってそういった解釈の演奏をやろうかな??と影響されそう感じの演奏です。
困った!困った!!
http://www.youtube.com/watch?v=7mug0teM940
H purcell chaconne g Accademia Bizantina の演奏です。