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注意書きに、炊飯をする前に、必ず、「お水で、30分以上浸すように!」・・と、書かれているのですが、それは、別に万古焼の土鍋に限った話ではなく、一般的な電気釜等の炊飯器や鍋釜の場合でも同じです。

但し、ただ浸す・・だけではなく、冷蔵庫で30分以上冷たくしておくか、水の代わりに、氷を使うのも一つの手です。
(特に、夏場の炊飯には、この一手間は欠かせません。)

30分以上・・というのは、1時間でも、2時間でも良い・・という意味になりますが、最長は何時間か??という事は、何処にも書かれていないので、半日以上を冷蔵庫で、実際に、試してみました。
すっかり、コメが水を吸って、水が無くなっていたのですが、釜にこびり付かないように、ホンの少しだけ水を足して見たのですが、炊飯には全く差支えはありませんでした。
流石に、24時間は試さなかったのですが、それは、炊飯出来るか否か??という事ではなく、お米の鮮度の問題が絡んで来るからです。


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お米の保存方法

私も、昔はお米を、教室とは別に、自分用に買っていました。

しかし、滅多にご飯を炊かないので、2`、3`の米でさえ、2,3年経っても食べきれないで、パサパサに不味くなってしまいました。
(家で食べる機会がないという分けではなく、家で食べる時には、どうしてもコンビニの食事になってしまうからなのです。)

お米は殆どの家庭では、常温で保存していると思われますが、常温ではお米の美味しさは一瞬で失われてしまいます。

お米は冷蔵庫で保存すると美味しさが保てるのですが、入れる入れ物と量の関係で、一般家庭では保存が難しいようですね。
一般家庭で一度に買って保存するのが10`だとしても、2?のペット・ボトルが5本にもなってしまいますよね。
結構場所を取ってしまうので、余程大きな冷蔵庫を持っていないと無理かもしれませんよね。

大きい方のペット・ボトルは専用の無洗米のコシヒカリでしたが、それを食べ切った後は、普通の美味しい米を入れています。
1.8`入ると書かれています。つまり、1升と言う事です。

小さい方は、市販の350ミリのお茶のボトルを、そのまま米の容器にしています。でも、1合180ccの2倍は360?なので、2合には、10cc足りないのですよね。なんで、市販のボトルは360ccではないのだろう??不思議だ!!
ちなみに、10ccなら、小さじ2杯分ですよね。

お米をペット・ボトルに入れるのは、写真右側のじょうご(ロト)を使えば、一粒のコメもこぼす事はなく移し替える事が出来ます。
じょうごは100円ショップに売っています。
若し、それを買うのも嫌なら、飲み終わった小さいペットボトルをの上半分を切ってしまえば、充分漏斗の代用に使う事が出来ます。


もしも、本当に新米の美味しいお米が食べたければ、新米を、精米ではなく、玄米で買って、それを自分の家で精米すると、もっと美味しく戴けます。

右側の写真は、私個人の自宅にある私専用の精米機です。


私専用の・・、という事は、勿論、私は、椎名町の事務所にも、教室用の精米機を、買っています。
でも、先生達は、面倒くさがって、使っていないので、台所のゴミになってしまっています。

但し、自分で精米したお米であっても、精米仕立てはとても美味しいのですが、その味は3日は持ちません。
また、上のスライダーは米の研ぎ具合を調整するスライダーで、7分米とか、5分米とか・・どれぐらいを研ぐかを設定するスライダーです。
研ぎ具合を強くするとお米は美味しくはなりますが、お米の栄養価のコアの部分は無くなってしまいます。
栄養価を大切にすると、研ぎは浅い方が良いのですが、米としては雑味が出てしまいます。
そこは、趣味と考え方の問題です。

自家精米の良い所は、左側に集められる米糠です。
日本手ぬぐいか、フキンで袋を作って、その中に米ぬかを入れて、食器等を洗うと、食器だけではなく、手もスベスベになって行きます。
アトピーの子供達に取っては最高の石鹸の代わりにもなりますし、アトピーでケロイドになった手も綺麗に治ってしまいます。
昔は木の家具や、廊下は米糠で拭き掃除をしていたのですよ。
その水はそのまま植木や野菜にかけると、栄養たっぷりの野菜が出来ます。
勿論、無農薬ですよ。

更に、米ぬかを少しフライパンで炒って糠床を作る事が出来ます。
私は、キュウリの古漬けが大好きだったので、昔は、自前で糠漬けを作っていました。
手塩に掛けた糠漬けは、とても美味しかったのですが、毎年、郷里に里帰りをする時に持って帰る事が出来ないので、人に預けて糠床を生かして貰っていたのですが、或時、預けた人が、その人の好みで塩を強く加えてしまって、それから元の味に戻らなくなってしまったので、それからは糠漬けを作る事はやめてしまいました。
それ以来は、糠床には二度と挑戦はしていません。

話を戻して、・・・
精米してある米を2,3ヶ月も常温で保存するという事は、問題外のお話です。
どんな有名な超、高級なお米であったとしても、食品の命は鮮度です。
という事で、今時の農家は、自分のお米を何回かに分けて、送って来る農家もある程なのですよ。
10`単位で売っているこのお米には、よく、
「この米は**に精米しました。」と書いてありますが、残念ながら、精米されたお米は、その月か、精々その翌月迄の賞味期限しかありません。(本当に美味しいのは、精米して僅か3日ぐらいのお話なのです。)

一番、お米が長期保存が出来るのは、玄米の状態で、冷蔵保存する事です。
日本の備蓄米は全てこの状態で保存されています。


・・という事で、昔は、お米屋さんには、どのお店にも精米機があって、お米を選ぶと、その場で、必要なだけ、精米して売ってくれました。

今は、江古田の街のお米屋さんでも、精米機で精米してくれるお米屋さんも段々少なくなってしまいました。・・・というか、未だ残っているお店はあるのかな??

それは、スーパーでお米を買う方が手軽だからなのですよ。
この「お米のお話」を書いていて、全くの偶然なのですが、驚いた事に、椎名町に行く途中のスーパーに、玄米コーナーが出来て、2`単位で色々な地方の玄米を売っていました。
そして、その隣に、私の持っている精米機の倍以上の大きさの精米機が置いてあって、自分で勝手に精米出来るようになっていました。
驚きですね。

勿論、このお米のお話は、あくまで美味しいお米の鮮度のお話なので、食べられなくなった・・とか、不味くなった・・とか、いうお話ではありません。
そのお米の一番美味しい食べ方のお話なのですからね。

今の若者達は、バブル期の子供らしく、お金を掛けて、
「何処ソコの、誰々さんの・・・」とか、「超、一流シェフの作った・・・」とか、いう会話に花を咲かせています。
でも、それは結局の所、ブランド志向なのよね。
お米は何処其処の、誰々さんの畑で取れた・・・云々です。
でも、肝心要な所には、配慮が至っていないのよね〜ぇ??
だから、色々とお金を掛けて、手間暇を掛ける割には、美味しくないのよね〜ぇ??

つまり、昔の人達の知恵に学ばない事が多いからですよ。

下の写真は、計量用の1合升です。

昔の計量カップである升(マス)自体を見た事のある子供が少なかったので、敢えて、掲載させて貰います・・・・。


近頃は、升酒用に、可愛らしい升も結構売ってあるようですが、計量には適さない升が多いので、もしも、まかり間違えて、升を計量に使用する場合には、必ず、1合升かどうかを確認してください。

確認は、とても簡単で、電気ガマに付属している計量コップで測った米を升に入れて、きちんと同じ量が入れば、それは計量升です。
もし、足りなかったり、多すぎたりしたら、それは、計量升ではなく、タダのイミテーションの升なのです。
市販されている升は、1合升として売られているものでも、正確に1合が測れる計量用の升の方が、少ないので・・・。

特に、お酒用の升は、とても美しい作りの升が多いのですが、その反面、1合は、ないものが多いので、間違えて、それで、お米を計量すると、ゴッチンに炊けてしまったりします。

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