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もし、Bachであったなら躊躇なくインベンションとでも名付けたであろう。

Mozartは実験的な作品でしかも完成形を取る作品を、すべてディベルティメント(Divertimento)というgenreに閉じ込めた。

Beethovenは彼の音楽上の実験をPianosonateの中で行ったのだが、作品の中には、sonate形式の楽章を全く含まない曲ですら、「sonate」として発表している。

Händelもそういったタイトルをつけることにはすこぶる、無頓着だった事は否めない事実である。

 

 

それにも増して、こういった曲は、一般的に言われている、「Aria」というimageが持っているテンポ感とは著しく異なってしまう。

そういった「Ariaとは遅く弾かなければならない。」という誤った先入観は、「子供達のコンクール」等で、若い先生達がこのHändelのAriaを課題曲として審査する時に、その審査の基準や合否の判断に著しい偏見をもたらしている。

実際のbaroqueの時代では、Ariaの持つtempoについての定義は、まだ定かではなかったし、またCembalo等の器楽作品ではなく、声楽の分野においては、cantata等にも良く見受けられる、da capo Aria(或いは、Recitative Aria)は、その曲の前半部にゆっくりした、Recitativeの部分を持つので、次に来るAriaは通常の独立したAriaの曲よりも、早い曲であることが多い、という事も知るべきである。

という事で、Ariaが遅いtempoで演奏されなければならないというのは、無知のもたらす単なる俗説(風説)に過ぎないのである。



double teachers systemとvideolessonの説明
私が指導している「芦塚音楽研究所の音楽教室」は、巷の一般の音楽教室にすぎません。 
ですから、当然、入会してくる生徒達も音楽に進学しようと言う夢や希望を持って入会してくる分けではないのです。
ですから、当然、中学生ともなると学校の部活や塾の方が優先になって、教室での音楽の指導は二の次、三の次になります。教室には、将来プロを目指して頑張っている生徒や、音楽学校を目指したり、高校から直接留学を目指して頑張っている生徒もいます。
当然、その生徒、保護者の方のご希望でcurriculumが基本的には三つに分かれていきます。
その第一のcurriculumは、プロを目指したり、教室の先生を目指すcurriculumです。
これは一般の音楽の勉強とは全く異なった教室独自のcurriculumで、非常に厳しいlectureを受けます。条件は、私のmethode(芦塚メトードの習得)を最優先して勉強する事で、年齢やその生徒の技術levelは問いません。徒弟制度と同じなので、殆どプライベートな時間は存在しません。24時間が勉強です。それだけが条件です。
第二番目のcurriculumは、そういった、過酷な条件を課された生徒ではなく、一般的なlessonの上で専科というものがあります。目標は音楽大学進学や留学を目標にします。でも、これは世間一般の音大進学のcurriculumなので、芦塚メトードの勉強は基本的には入っていません。通常の音楽大学進学の勉強です。但し、一般の音楽大学を進学する生徒と同じように、勉強は音楽の勉強が優先されなければならないので、学校のrotationは二の次になるのは、一般的にもいたし方ありません。学校の勉強とダブっている受験教科はないから、学校の勉強の外で勉強をしなければならないからです。

教室の殆どの生徒達は第三番目の一般の生徒です。音楽は趣味で、勿論、学校の勉強や行事、塾のcurriculumが優先されます。その範囲内で教室とかかわっていけばよいのです。

これらの分類は、生徒の技術のlevelによって、分けられるものではありません。あくまで、本人と保護者の教育上の目的によります。また、教室は保護者や生徒のそういったご希望によって、生徒指導のcurriculumをします。

ところが、よく困った事が起こります。
基本的に一般の子供が、自分の将来をより具体的に意識し、見れるようになるのは、高校2年生ぐらいになってからの事なのです。ですから、教室では、高校2年生の夏休み前後に、生徒や父兄から「将来音楽に進みたい。」「音楽大学に進学したい。」 と言ってくるケースが後を絶たないのです。
小学校の5,6年生の時に、或いは中学生の1,2年の時に、噛んで含んで説明をしても、・・・・やはりその時期にならないと具体性を持って来ないのです。
と言う事も、良くあるので、教室では一般の生徒もある程度までは、生徒父兄のそういった要望に応えられる様に、一般の生徒のcurriculumもNiveau(水準)をキープ出来るように配慮はしています。
でも、それは音楽大学に進学するまでの事であって、私達の教室で指導出来るようになる水準はとてもありません。
よく教室から音楽大学に進学して、私達の教室に戻ってきて「先生として雇ってもらおう。」という生徒が来ます。
しかし、事はそんなに単純ではありません。

その生徒は教室で、
芦塚メトードで学んだのかもしれませんが、芦塚メトードを学んだわけではないのです。そこが教室の先生になるための、ネックになってきます。つまり第一群の生徒達は、高校を卒業して、教室の先生として働き始めるまでには、6年間の研修期間があります。それに対して、幾ら音楽大学を卒業してきても、教室でlessonに応用できる事はまったくないのです。つまり0から始めなければならないのです。
それは、音楽大学を卒業して、私達の教室の先生になりたい音大生にとっても、音大の卒業生にとっても非常に辛いものになります。ということで、芦塚音楽研究所が教室が閉鎖的になる事を防ぐためにも門戸を開放すると言う意味で、新しくdouble teachers systemと云うcurriculumをスタートさせました。
通常の、lessonの場合には、指導講師の先生と担当の先生がペヤーを組んで、生徒の指導にあたります。先生の指導力に従って、隔隔週、隔週、月1とdouble teachers の回数を減らして行きます。それによって、先生達が芦塚メトードを習得する事がより楽に、また確実に出来るようにしました。
今回の事例は、塾、一般大学を受験する予定だった生徒が、高校2年生の時から音大進学を決めて、卒業と同時に結婚で地方の大手の音楽教室の先生になったのですが、そこで生徒指導の問題に、行き当たって、videoとメールのやり取りで、生徒の指導のlectureを芦塚先生に直接お願いしていたケースです。
本来は教室の先生方のブログになる予定だったのもですが、その先生の個人の教室ではないので、非公開になりました。
と言う事で、あくまで参考として、その一部のHandelのAriaのlectureの部分を掲載します。





往復書簡

(double teachers system)

 

教材研究lecture:

ヘンデルのアリアⅠ指使いの付け方    

スラーのお話 

200*/0:/0: (火) 18:17

3拍子のスラーのお話

この曲は2小節単位にスラーが付いているのですが、多分、この曲の校訂をした人が、アリアと言う名前に捉われて、legatoで歌いこまなければならないと、そう思われたのではないでしょうかね?

ですから、当然コンクールなどでは、この曲を「legatoで、だらだらと」弾いてくる生徒(良い言い方をすれば、ロマン派のように歌い込んでくる)の方が多いのではないでしょうかね?

でも、本来のbaroqueでは、拍をしっかり出して弾く事が基本です。

そのために、8分音符や4分音符の前後は、はっきりと音を切って拍を出さなければなりません。

とは言っても、アクセントのように1beatずつ 「強く弾く」と言う意味ではなく、あくまで「拍(rhythm)をはっきりと出す」と言うぐらいの意味です。それよりも、強い音では下品になってよくありません。



指使い
左手、最初の指使いを5でなく3の指を使うことは弾き始めの音を安定させると言う意味で、とても良いと思います。

2小節目のシbを(1,2小節目の指使いと言う事で5-1の)1でなく、2の指で弾かせる事はとても良いことだと思います。

しかし、2小節目の指使いですが、4小節目と指使いが違いますよね。それには根拠がないようです。ですから、4小節目の指使いは確定ですから、2小節目をそれに併せて(整合させて)、2-3-1-*と持って行きます。

8小節目の最後のソの音が5の指になっていますが、これは、多分9小節目から10小節目に関してのドからファの音を1-2の指で安定させたいからだ、と思われます。しかし、ドとファは広ではなく、広広まで広がってしまっているので、型の範疇には納まりきれません。それに、ファ、ミ、レと1-2-1-3と指使い的にも面白くはありません。ですから、8小節目の最後のソの音を4の指で弾いて、ファミレを2-3-1とした方が自然です。

9小節目は3-2-1で、10小節目が2-3-1になります。12小節目は2-1-2となります。16小節目は3-1234-5,1-2、20小節目が2、23123となります。22小節目は2、12123,5,3,24小節目、2、234、25小節目1,2,4、27小節目と最後の1括弧の小節は3-1-5、3,2,1、です。

 

右手の指使いは基本的にはあっています。これは右手から始める日本の傾向を表しています。

下降の音階の始めの音は4からになっている箇所の方が多いので、その整合性を出すために21小節目の5の指を4からに変えると良いでしょう。

432132、1-2-5、次の24小節目は4ですから、ラは3の指にすると良いでしょう。

25小節目の3拍目の32を、3ではなく、21にして、26小節目のソの音は5の指ではなく、これも4から始めると良いでしょう。4321323とします。

 

トリルの注意

トリルは無理がないように最小から始めると良いでしょう。

お約束は必ず上の音から始めなければなりません。

Baroqueの定説です。一番簡単なパターンがファミファ、ミ,ファ/ファーーです。

最初の音を止めて、ファ、ミファミファ、ミファ/ファーーと言う方法もあります。

サービス過剰ですが、美音子ちゃん注.1)のために、トリルの弾き方の譜面を作ってあげました。

本当にサービス過剰です。他の生徒に怒られそうだ!

Aは簡単な一番最初の練習versionです。

ですから実際にコンクールで弾く時にはBかCのパターンを弾く事になります。

転ぶ、滑る!ビッコをひく!

特に左手の下降の音階の時には音の粒が転びやすく、それがスラーで弾く時のネックになっています。

ですから、基本的なbaroqueでは、8beat単位にスラーをつけてシー、ラソ、ファミ、レーと軽いアクセントをつけて弾かせることが多いのですが、これはチェンバロ奏法なので、ピアノのように強弱のアクセントが付くとよくありません。よく言う弦楽器のbowslurだと思ってください。

譜面が7、8枚ぐらいになったので、FAXをまとめてしようと思います。

 

注.1)全ての論文では、生徒の名前は、芦塚先生のマンガ楽典の主人公の名前で、子供は「美音子ちゃん」、音楽大学を卒業したての先生の卵の先生は明子さんになっています。

200:/**/** (日) 0:41

返: 美音子ちゃんの課題曲の選曲と動き  

 

「練習のさせ方」

Händelは必ず左手(右手)を練習させる時には、先生が右手(左手)[反対側の手]を弾いて、子供にrhythmを意識させるようにしましょう。

同じ手を先生と生徒が弾くのは、全く意味がありません。

必ず生徒の弾いている手とは反対の手でなければなりません。

最初からゆっくりではなく、ある程度はintempoで練習してかまいません。

そのほうが、譜読みが早くなるように指導する事が出来るのです。

Tempoが早くなると、指の移動が間に合わなくなるので、最初のB♭の音がもう何処まで伸ばせば良いのか分からなくなるはずです。

しっかりと、せめて最後の16beatまでは、延ばせるようにしましょう。

8分音符や4分音符の後は、軽い区切りが要ります。

私がBachなどでシュライファー(シュトリッヒ)/で表していた区切りです。

軽いアクセントとでも言うのかな?日本語は分からん!

私だったらむしろ3beatで8分音符ごとに軽いアクセントで弾かせます。3拍子の軽快な楽しい感じを出すために!

美音子ちゃんのHändelの譜読みは、両方の曲とも未だに片手練習の状態で、どちらがベストチョイスか判断のつけようがないぐらいに、譜読みが遅いです。

もう普通の生徒ならば、両手で練習しているはずです。

美音子ちゃんが譜読みが遅いという意味ではありませんよ。

私が子供達のPianoを教えている時にも、最初の1週間目は片手ずつの譜読みだったけれど、次の2週目には、両手で弾いていたはずですよ。

普通の小学2年生でも、それぐらいのlessonのカリキュラムのスピードは必要ですよね。

レッスンの進行に無駄がなく、子供達をちゃんと集中させる事が出来れば、それぐらいのペースでlessonを進行させる事が出来るようになります。

ハスリンガーの課題曲は弾けるようになってからの方が、スピードを上げるための練習等の練習のpointがいっぱい出てくるので、即、仕上がるのはHändelの方が行程が少なくて良いでしょう。

 

200*/**/** (日) 0:49

Re:返: 美音子ちゃんの選曲と動き

分かりました。

では明日美音子ちゃんのレッスンなので、冗談とヘンデル中心でレッスンしてみます!

ありがとうございました。

 

200*/**/** (火) 22:22

美音子ちゃんの質問4/14

ヘンデルのアリアのメトロノームテンポは120で良いですか?

 

200*/**/** (火) 22:52

返: 美音子ちゃんの質問4/14    

①HändelのMetronomtempoは3拍子なので、120では付点4分音符なので40になってしまい、幾らアリアでも遅すぎます。

8beatで考えるのならば本来は多分160ぐらいになるのではないでしょうかね?

コンクールの用の最低のtempoでも130以上はないとまずいですよね。

それでも1拍取りで考えてみると、43という非常に遅いtempoになります。

160でも53ぐらいですよね。決して速いtempoとは言えません。

 

HändelのAria

Lessonに対しての注意

 

Lessonが始まってから、美音子ちゃんがPianoを弾き始めるまでの時間が兎に角長い。

HändelのAriaに入ってから今回で、lessonが何回目か知らないけれど、先生と生徒が譜面にしがみついて片手で弾いているのは、傍目で見ていて滑稽である。

Lessonとしてならば、美音子ちゃんが ちゃんと自分の指を見ながら、「手の型を確認しながら」弾くべきである。多分、美音子ちゃんが暗譜出来ないのは、先生が美音子ちゃんの曲を暗譜していなくって、指導しているのが原因です。私も香ちゃんのlessonでは、全曲暗譜でlessonをしているよ。
香ちゃんの先生のC先生が暗譜して、lessonしているとは言わないけれどもね。

私も日頃忙しいので、生徒B、(取り合えづ香ちゃんにします。)のlessonのために、予習して暗譜をするための時間はないので、香ちゃんのlessonの時に、香ちゃんに模範演奏をしたり、一緒に弾いたりしている時に、(lessonの1回目とか2回目で)香ちゃんの指導する楽譜を覚えてしまう事にしている。香ちゃんの曲のために、別に時間を作っているわけではないのだよ!

美音子ちゃんの集中力の無さは、暗譜をしてレッスンを受けていない事に、その原因の非常に大きな部分を占めている。

子供は先生が覚えて弾かないと、自分の方からは、原則として覚えようとはしない。

Beyerの指導をしている、E先生に、私が「Beyerは全曲必ず覚えるように!」と、言った時に、E先生は「Beyerの106曲を全部暗譜するのですか?それは私は出来ません!」と答えた。

私がE先生に、「Beyerの全曲を覚えるよりも、chopinのバラードを一曲覚える方が音符の数は多いのだよ!」と言って、そからBeyerの色々な曲を、私が暗譜でlessonをして見せた。

その後、E先生は、私に対して 「私は覚えられません。」とは一度も言わなくなったのだよ。

覚えて弾いているかどうかは知らないが・・・。

 

子供に楽譜を覚えさせるコツは「lessonをする時には、楽譜立てを立てない事だ」 として、あなたがまだ小学生の低学年だった頃も、私のlessonでは、そう言う風に完全に暗譜で習ってきたはずだろう??

それなのに、美音子ちゃんのlessonを見ていて、1月経っても、2月経っても、譜面台を立てたままでレッスンをしている。しかも、コンクールの為に、週2回、3回、追加のlessonをする事もあるのだろう??

それなのに、先生がいつまでも譜面を離さないのでは、美音子は、いつまで経っても楽譜を覚えないと思うよ。

 

去年の夏に美音子ちゃんが江古田に来て、私のlessonを受けた時には、美音子ちゃんは「暗譜はまだしていない。」と、言っていたのだが、私の教室では「lessonは、暗譜が前提なのだよ。」と言って、譜面台をPianoの上に伏せさせた。

美音子ちゃんは別に、嫌がらないで、関係もなく(特にlessonに支障もなく)、私のlessonを受けていたのだが、lessonの終わり頃には、いつの間にか、美音子ちゃんは譜面を全く見ないで、暗譜で弾いていたよ。

だって、「指を見て!」 とか、「打鍵の位置を見なさい。シールからずれているよ!」 何て、レッスンの間中言われていたら、美音子ちゃんだって、楽譜を見る事なんか出来ないし、その暇なんか無いだろう??

楽譜を見せない事、それが暗譜を強くするコツだよ。

但し、それには暗譜を前提としたlessonの内容でなければね。

 

2小節目のミ♭で指が万歳するのはわかっているのかな?

黒鍵を弾く時に指が広がると言う事と、touchがお掃除touchになっているから、黒鍵になるたびに指が万歳する。

 

あなたがvideoを撮影している所で、画面を見ながら手の型を直している所があったので、videocameraのcameraに撮った。

 

今回のメールに添付しておくが、パソコンが上手く開いて、添付が見れれば良いがね。

 

譜面にしがみついている感じや、せっかく親指を黒鍵の傍に寄せても、他の指が更に奥に逃げてしまっているという様子がよく分かる。

 

200*/**/** (水) 5:12

Re:200*/**/** 日の美音子ちゃんのコンクールのlessonのvideoのcheck

ありがとうございます!

今日のレッスンでは、私が覚えていないことに気がつき、なんとか覚えてやってみましたが、ヘンデルのアリアは、半分までしか私が覚えられなかったので、美音子ちゃんも半分までしか覚えて弾きませんでした。

 

とにかく今日のレッスンは30分しかなかったので、大慌てでやりましたが無駄が多いと思いました。

しかし以前のように、美音子ちゃんが(lessonを)拒絶するような感じは少し減ったように思います。

やはり指導者が内容を考えて教えることは大事だと思いました。

気持ちとか気合いほど子供にとって意味のない内容のない得体の知れないものはないと実感しました。

 

Händel

①トリルの練習で、音の粒が揃わないのは、打鍵の位置を同じ線上にしないからなのだよ。

親指と3の指の位置がかなり離れているので、打鍵した時に、ビッコを弾いてしまう。

粒を出したければ、手をコンパクトに構えさせる事がコツ。

 

トリルの数を増やす時には、逆にMetronomのtempoを遅くしてやれば良い。

簡単な事だよ。

ビートが同じなら難しくはないはずだよ。

数が増えた時に、粒の速度が速くなるから、望が苦手意識が出てしまう。

 

②左手の練習はこの前から気になっているのだが、16beatから8beatに変わるところで、いつもずっこけている。(tempoが転んでいる)弘子は気がついていない。

 

③美音子ちゃんが右手を弾いているときに、あなたが左手のパートを弾いているけれど、そのときに先生が立ったままピアノを弾いているので、だんだん先生のピアノを弾いている時の親指の位置が白鍵のふちの方に(悪い手の型に)なりかけている。

立って弾くのは、最小限にとどめて、手の型を崩さないように気をつけなければならない。

座るのをめんどくさがると、子供は先生の悪い手の型を真似てしまう。

 

 

Händel

美音子ちゃんがトリルを勉強してこなかったので、lessonがトリルで引っかかってしまって、Händelはトリルしか現実的には指導していない。それなのに美音子ちゃんは全てトリルで引っかかっている。5連符ならば6つの言葉を作れば一瞬で弾けるようになるだろうに。練習なんかする必要はない。言葉を捜せば良いのだ。例えばAの例だったら、「よくゆびを、たてて!」で良いんじゃない?それをしっかりした声で、声を出せるように練習する。声が出ない間は弾けないのだよ。

 

videoを見ながら曲が変わるごとに譜面を探している。

あなたの生徒の譜面だけではないんだよね。探し出した頃には、videoが終わっている。

 

 

ヘンデルアリア

私が覚えていない為まったくチェックが出来ませんでした。

①4の指を体をよせずに手だけで弾きななめに打鍵してしまうのをなおさせたいのですがどういえば通じますか?手首のぬきですか?

②左手の2かしょでてくる5小節目と15小節目のラ~ファのところを手を伸ばしてとっているのでかたちがくずれていやなのですがどうにかなりますか?

③暗譜させて手だけを見させていても正しい打鍵で弾けないのはどうしてですか?

 

200*/**/** (水) 14:48

返: 美音子ちゃんのlessonの質問の答え 

基本的には videoを見終わった時には、返事は書き終えています。

videoを見ながら、checkをする代わりに直接メールしているからです。ですから、videoを見る前に、曲名や練習のポイント、質問事項などがいると言う事なのです。

ですから、今もう手元には美音子ちゃんのvideoはありません。江古田で返送用のボックスの中に入っています。先生が気が向いたら返送してくれるからです。

と言う事で、質問に対しての回答は私の記憶になります。

 

ヘンデルアリア

私が覚えていない為まったくチェックが出来ませんでした。

①4の指を体をよせずに手だけで弾きななめに打鍵してしまうのをなおさせたいのですがどういえば通じますか?手首のぬきですか?

⇒それは何処の事ですか?右手ですか?左手ですか?質問が分かりません。そもそも、4の指を体を寄せずに、というのはいったいどう言う事ですか?4の指がくぐる所の話ですか?Händelのアリアでは両手とも4の指がくぐる所はないはずですが。

 

②左手の2かしょでてくる5小節目と15小節目のラ~ファのところを手を伸ばしてとっているのでかたちがくずれていやなのですがどうにかなりますか?

⇒耳タコで言うように、手の型 が崩れるのは、打鍵の位置が崩れているからです。

じゃぁ、何処で崩れるの?

2小節目の231とか4小節目の231の指のくぐりで崩れるのでしょう?

それを直して、ちゃんとした打鍵の位置をキープできない限り、41の所だけを直しても意味はありません。

Beyerで指導する型は基本の手の丸い型から 6度の型、7度の型と 広がっていきますが、芦塚メトードでは、5から2の指までは丸いままで、1と2の指の間だけが広がるのですよ。

そう習ったのでは?

それが芦塚メトードなのですよ。

だからこの場合も芦塚メトードでは 5小節目の7度の型になったとしても、5から2までの指が(手の甲が)潰れる事はないのです。 

4小節目と14小節目はミの音が?になるだけで、7小節目と17小節目までまったく変わらないのです。

 

③暗譜させて手だけを見させていても

正しい打鍵で弾けないのはどうしてですか?

⇒私があなたにいつも注意している事があります。 

正しく演奏するだけではコンクールには合格できないし、私が私の生徒のlessonする時に生徒がまだ曲を弾けていないのに合格にしてしまう事がよくあります。

それをC先生が私が合格のlevelを下げていると勘違いをして、香ちゃんがBeyerを70%弾けるようになったら合格させたりして、私を困らせています。

私は曲を弾く事を課題にしているわけではないのです。

与えられた奏法が出来るか否かで、合否を決めているのです。

美音子ちゃんにはまだそこのところが分かっていない。

というよりも、美しい手の型自体がわかっていないのではないですか?

「美音子ちゃんにこういう手の型で弾こうね?!」と言って、手の型を見せている所をまだvideoは見た覚えがありません。

ゴロニャンの手の型と言っても、あなたがその手の型を美音子ちゃんに作って見せてあげているビデオはありません。いつも美音子ちゃんに 「手の型を作りなさい!」 と言っているだけですからね。

そこの違いは大きいと思いますよ。

 

Händelのアリア(00:19:00)

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