つまり、このla foliaという曲もそういった低音の定旋律上に、変奏される曲なのです。
la foliaはこの定旋律上に変奏される曲なのです。
勿論、定旋律も色々と変化しながら、演奏されて行きます。
イギリスではbassのthemaの事を、Ground(所謂、野球場や土台、基礎と云う意味)と言います。
下の譜例はHennry purcellのCembaloのためのgroundです。繰り返しが4小節目の3拍目、それから8小節目で次のStollenになります。3.5小節+3.5小節は=8小節ですからね??!アハッ! ちなみに、上の小節の段は、originalの譜面です。
まあ、本題に戻って、baroque時代の音楽の多くがBass(低音)の定旋律上に作曲されているという事なのです。
という事でla foliaのthemaの話に戻って、
上記のArcangelo Corelliのmelodieは、一般的によく知られていて、foliaのthemaは、chaconneやsarabandeのように、2拍目の方が1拍目よりも長く、syncopationのaccentが付くように思われていますが、この特徴はbaroque後期のfoliaの特徴なのです。
初期のfoliaには、foliaの特徴である、2拍目のアクセントと付点はありませんでした。
下の楽譜はDiego Ortiz,ディエゴ オルティス (1510年頃 トレド - 1570年頃 ナポリ)のRecercada Ottava
sobre la folia 1553の楽譜です。この時代では、未だsyncopationはありません。