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多くの作曲家はこの後期のthemaに基づいて、自分のVariationを展開しています。

有名どころの作曲家を挙げるとすれば、corelliは勿論の事、purcellやHandel、BachやBachの息子であるE.P.BachのCembaloの曲や、Vivaldiのtriosonateによるla foliaが非常に有名です。
バロック以降の時代では、PaganiniやLisztの有名なRhapsodie Espagnole、近現代ではRakhmaninov等が有名です。

 

Foliaと同様に、低音部に定旋律を持つvariationには、chaconneやpassacagliaなどがあります。


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 la foliaの起源

バロック時代から近現代に至るまでの沢山の作曲家の手によって、作曲されてきた、la foliaですが、その起源はイベリア半島起源の舞曲であるとされていますが、何せ昔の事で、定かではありません。
イベリア半島はご存知のように、ヨーロッパ南西部の半島。
スペインやポルトガルなどの国々があります。

la foliaの語源は狂気じみた」とか「頭の空っぽの」という意味であるが、踊り手がテンポが早くて騒々しくて、正気を失っているように見えるという事から、その名が付いたと言われています。
語源的には英語のfool(馬鹿)と相通じる言葉だとされます。

しかし、もう一説には、folia, folio などは、ラテン語の folium(葉)から来た言葉で(folia) は、folium の複数であるという説もあります。
しかし、同じラテン語ですが、 follu(「頭の空の人」という意味で、「あほう・馬鹿」)という言葉が、イタリア語古いフランス語やポルトガルに行って、follia[狂気]の語源になった、と考える説のほうがより自然です。
なにせ、「葉っぱ」じゃあ、しょうがないしね・・・???

 

現存する一番古いla foliaは1490年の文献に初期型のla foliaの譜面が書かれている。

これぐらい古い時代になると資料も文献もいい加減で、私の持っているグローブの大音楽辞典では現存する最古の楽譜は1577年の資料の楽譜が現存する一番古い楽譜という事になっている。これは断片だから楽譜とは認めないという事なのかな?でも、当時は定旋律上の伴奏の演奏に乗って、即興で演奏されていたのが殆どなので、楽譜として残る事の方が珍しかったのだよ。
今のジャズと同じように、improvisationの方が主流なのだよ。
だから、初期のla foliaの当時の楽譜は残っていない。というか、楽譜も読めない(書けない)ような、大道芸の人々から自然発生していったのだよ。

1600年代に差し掛かると、la foliaは爆発的に流行し、沢山の作曲家の手によって作られて、またその中の多くの曲がタブラチュア譜で書かれている。それで今日、色々なla foliaを見ることが出来る。

1670年代に差し掛かると、2拍目に付点がつけられ強烈なaccentが付けられて演奏されるようになり、それが一般的になって、通常では、このpatternの曲をla foliaと呼んでいる。

 

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参考までに:

教室推薦のla foliaのCD

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