前ページ


上の演奏は、殆どの日本人の演奏ですが、時代考証的には、下の演奏の方が正しいです。




次は、35小節目から39小節目迄の演奏の違いです。

上の段は、近、現代の前打音を拍よりも前に出す弾き方です。

下の段は、古式豊かな拍に合わせて演奏する方法です。

下の譜面では4小節目の38小節目の弾き方は全く違って聞こえますので、時代考証的な違いが良く分かります。
譜例:14








早過ぎて、音の違いが分からないという声があったので、参考までに非常に遅いtempoの例を載せておきます。
譜例:15

25小節目から27小節目迄Metronom60のtempoで



35小節目から39小節目迄、Metronom50のtempoで




蛇足ですが:
10小節目は、2声として書かれています。
それに対して、12小節目は一声部の和音として書かれています。
殆どの人達が、下の譜例のように、10小節目の2声として書かれている音符を、一声の和音として演奏しているようです。
それは明らかな誤りです。
Bachのinvention等の複音楽の勉強のために・・や、音楽の正しい認識のために、10小節目のこういったkleinigkeit(小さな事)の違いをしっかりと、奏き分け出来るようにしておかなければなりません。
譜例:16

次ページ