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一番左側のおろし器は、京セラのセラミックによるおろし器です。
それから、伊万里や清水焼等の陶器のおろし器です。
一番右側の、透明な塩ビの擦り器は、何と私が100円ショップで買った物です。
小さくて、大きさがホンのチョッと擦るには手頃なので、普段使いには、中々重宝しています。

とは言っても、一番オーソドックスに普段使いしているのは、一番左のセラミックスのおろし器です。
このセラミックのおろし器に一番合うのは、山芋です。
私は山芋が大好きで、自然薯、やまの芋(つくねいも)や、いちょう芋(つくね芋)、安くて粘りの少ない(水っぽい)長芋等々を良く食します。
外部へlink:山芋の種類


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トロロ蕎麦のお話

私の山芋好きは、先生達が、
「よく飽きないね!!」と驚く程、殆、毎日のように食べたりする事もあったりして、私のoriginalのmenuの中にも、山芋のmenuであるトロロ・スバゲッティ等があります。
勿論、和風スバゲッティのスープ・スパなのですよ。
トロロ・スパゲッティを作ったのは、勿論、留学時代で、トロロ・蕎麦を食べたかったのですが、お蕎麦が手に入らないかったので、スパゲッティで作ったのがきっかけになります。(昆布や醤油は日本から送って貰ったのですが、蕎麦は、蕎麦汁を作る都合上で、ラーメンを送って貰った方が利便性があったからです。スパゲッティの面は日本のものよりも、本場イタリアのものが何時でも手に入ったのでね。

ちなみに、イチョウ芋は、擦っても固く纏まってしまって、アクも結構強いので、反対に柔らかな長芋をブレンドして、適当な柔らさかにする事があります。

とろろ芋の汁には、通常の濃い目の昆布汁でトロロをときます。
隠し味に、風味付けにごま油を1滴、2滴落としたり、卵、(出来ればうずらの卵ぐらいの量がいいと思います。)を加えます。
但し、ごま油は、少しでも、ごま油が多いと全体がごま油の味で、折角の風味が壊れてしまいます。
金ごまを多めに入れるだけでも、充分でしょう。
後は、隠し味に、お味噌汁の御汁(おつゆ)を少し、(大さじ1、2杯ぐらい)加えても良いでしょう。お味噌汁の御汁を少し加える事は、寧ろ、麦トロご飯への時の方がよく味が合います。

蕎麦屋に初めて行く時に、店構えが、余り美味しくなさそうな店に入る時には、先ず冷たいトロロ蕎麦を注文する事にしています。
これならば、不味かったとしても、何とかトロロで流し込んで、最後迄、食べる事が出来るからなのです。

ちなみに、私が
「冷たいトロロ蕎麦」という言い方をするのは、お店によっては、トロロ蕎麦が、暖かいドンブリで出て来る事が良くあるからで、「トロロ蕎麦」と注文しても、冷たい蕎麦が出て来る・・・とは、限らないからです。

逆に「山かけ」の方が冷たい蕎麦である所や、冷たいトロロ蕎麦を出さないお店もあります。
トロロで、蕎麦その物の味を、味合わないで食べると、怒っている店主がいるからです。

以前、東長崎の蕎麦屋で、とても美味しいお蕎麦屋さんを見つけました。
潰れたスナックのカウンターをそのまま使用して、如何にも脱サラの趣味的な店主の手打ち蕎麦です。
とても、気に入って、お昼の時間に先生達と、5,6回も食べに行った頃のお話です。
ある日の夕方、一人で、そのお蕎麦屋に行って、毎回、セイロを食べていたので、少し飽きたので、いつものようにトロロ蕎麦を注文しました。
そうしたら、その蕎麦屋の店主が、
「うちはトロロではなく、蕎麦を注文して欲しかったのですがね〜??」と言ってきました。
だから、
「私はこのお店は、もう5,6回も来て、その都度、セイロを頼んでいたのですよ。だから、今日はたまには、トロロも良いかな?と思って、注文したのだけどね」と、言ったら、慌てて、「あっ、そうですか?失礼しました!」と、言っていたのですが、私の顔を、覚えていなかったのかね??
カウンターなのだから、店主とは対面式なのだけどね。
それ以来、その蕎麦屋には行っていません。
何となく、行く気が削がれてしまったので・・。
江古田から椎名町にかけては、美味しい蕎麦屋が沢山あるのですよ。隠れ名店のような・・・。
だから、その蕎麦屋に固執しなくても、蕎麦屋には困らないのですよ。アハッ!

私はお昼によく蕎麦を食べますが、それは昼食として・・ではなくって、朝、一番の朝食であるケースが殆どです。
私は、朝が早いので、一般的なように、「遅く起きたので、朝昼兼用にする」・・と、いう意味ではありません。
逆に、朝早く目が覚めて、そのまま仕事をするか、眠れなくて、前の日から続けて仕事をしているか・・という事で、朝食を取り忘れてしまう事が常であるからです。

という事で、私がトロロに拘っているのは、朝起きた時に、既に疲れ果ててしまっているからです。
歳を取った・・という事なのか、前日の疲れが抜けないままに、朝、起きて、疲れ切って起きるので、朝、起きた時の疲れを取るために、寝る前に、ユンケルを飲んで寝ることもよくありますが、それでも、焼け石に水です。
という事で、朝、なかなか食欲が出ないので、一番でトロロを食べます。
トロロは疲れを取るのに、最高の食材なのだからです。
それと、疲れて食欲が全く無い時にも、トロトロと流し込む事が出来るからなのです。
トロロは、最高の老人食です。
老人食とは言っても、老人になったから、トロロが好きになった分けではありません。
トロロ蕎麦が好きなのは、私の大学時代からなのですからね。


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おろし金(おろしがね)

銅を「たがね(鏨)」で叩き出して、作られる日本の古来の「おろし金」は、いつの頃からの発明かは定かではありませんが、それでも江戸時代の前期から、中期にかけて急速に一般に普及していきました。
江戸時代の前期の絵入りの百科事典「和漢三才図絵」には「わさびおろしは銅をもって造る。形は小さなちり取りのようで爪刺が起こしてあり、山葵(わさび)、生姜(しょうが)、ツクネイモ等を擦り、裏の爪刺は、粗く大根を擦る。」 と書かれています。
「おろし金」の製法は、材料である銅板を、職人の手で何度もたたいて鍛え上げています。
この製法を「たたき締め」と呼びます。
この銅を硬く締める肯定は、銅板全体が強靭になり、食材をおろす時に、その力に負けしない強くて鋭い歯を作る大切な工程です。
「おろし金」の鋭い歯は、職人の手によって、板状の銅板から鏨(たがね)を使って、手作業で一つ一つの目(刃)を立てるのです。
しかも、人の手によるので、歯を少しずつ、不揃いに微妙にズラす事によって、効率的な「擦り」が可能になります。
プラスチックや型で作る大量生産のおろし金は、歯が等間隔に並んでいるために、食材に歯の跡の溝が出来てしまうために、歯が浮いてしまって、食材をおろせなくなってしまいます。
またその溝から余分な水分が漏れ出してしまい、食材の美味しい味を捨てる事になってしまいます。

「ちなみに」、と言うか、「蛇足」というか・・・、上記の写真のおろし金ですが、銅の特性上、
リンゴは絶対に擦ってはいけません。
銅が酸化して卸金が傷んでしまいますからね。

また、チーズのような硬い素材は、折角の鋭い爪を折ってしまいますから、それもチーズおろしに任せましょう。


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チーズおろし



cheeseには、切るのに困ってしまう柔らかいタイプのcamembertcheese(カマンベールチーズ)のようなものから、金槌で割らないとびくともしないようなハード・タイプのcheeseもあります。
その一番有名なcheeseはparmigiano reggianoと呼ばれるcheeseで、お値段も結構良いのですが、人気のcheeseですよね。
日本で、一番よく売られているふりかけのcheese、所謂、 parmesan(パルメザン) cheeseは、parmigiano(パルミジャーノ)が英語式に読まれたものです。

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