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大昔(紀元前246年)には、アレキサンドリアのクテシビオスが水力によって空気をパイプに送るという機構を発明して、水オルガンを作りました。
右側の禍々しい巨大な機械のような銅版画は、水オルガンの銅版画です。
つまり、オルガンという楽器は紀元前からあるのですよ。
現代のオルガンの元になるフイゴ式のオルガンは、紀元前1世紀にはもう、使用されていた事が、確認されているそうです。

さて、もう一枚の下の銅版画を見てください。

男性がオルガンを演奏していて、それを女性が優しく見ている・・・という光景にも見えますが、古いポルタティーフ・オルガンの絵です。
旦那様がオルガンの練習をしている時には、・・・よく目を凝らして、奥さんの右手を見てくださいね。
ほら!!フイゴを動かして空気を送っていますよ。
このオルガンは一列のポルタティーフ・オルガンです。
同じモデルではありませんが、下の写真は同じポルタティーフ・オルガン復刻された楽器です。

この絵と写真のオルガンは、ポールタティーフとは言っても、ふいごを動かす人が別に必要なタイプの楽器です。


オルガンを演奏している人には至福の時かもしれませんが、ふいごを回す人にとっては、苦痛の一時かもしれませんよね。
この絵をよく見ると、ふいごが二つありますよね。
基本的には両手でふいごを押すタイプなので、余り分厚い和音でなければ、多分ある程度は演奏出来た、と思います。ただ絵の通りだとすると、空気を蓄える風箱が小さいような気がするので、(本物の復刻の楽器は見たことがないので、)余り分厚い和音を演奏する事は、期待出来ないように思われます。










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