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鍵盤の下の台座は空洞になっていて、通常は風箱と呼びます。
風箱に空気が蓄えられて、一本一本のパイプに接続します。
和音が弾けるか、2声や3声の音が出せるか否かは、ふいごの強さと風箱の圧力によって決まります。
しかし、いづれにしても、この小型のポルタティーフでは、両手でCembaloのように、和音を普通に演奏する事は無理ではないかと思います。
それと、もう一つの問題は、管がこれぐらい短いと、4feetや2feetになってしまいます。
バロックの通奏低音楽器として使用するには、音域が高すぎるので、通奏低音には、難しいと思います。
ポルタティーフがensemble楽器には、なり得ないので、ポジティーフも殆ど置いてある場所がないし、必然的に、Cembaloやギターの前進とも言われているLauteにそのpositionを奪われる事になりました。
(・・・というか、ポルタティーフ・オルガンは、所詮はensemble楽器ではないので、奪われるも何も、最初から、なかったのよ!!)
もっと小さな、ポルタティーフ・オルガンもあって、ちょうど、アコーディオンのように、一人でふいごを回しながら、演奏するタイプのオルガンもあります。
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