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絵の一部分を切り取ったものですから、手が複雑にありますが、よく見ると、膝の上にポータティーフを乗せて、右手は鍵盤を演奏して、左手はふいごを動かしているのが見て取れます。
















教会のミサをするために、大型のパイプ・オルガンを動かす時には、パイプオルガンの裏側では、5人や10人のたたら師が集団で大汗をかきながらふいごに風を送っていました。

オルガンの構造を描いた銅版画です。
勿論、スケルトンの絵画なので、ふいごを回しているのは、一人なのですが、教会の本番の時には、オルガンを弾いている人の裏では多くのたたら師がふいごを回していたのですよ。

ヨーロッパでは、教会だけではなく、コンサートの会場でもパイプオルガンを持っている所は多いので、baroqueの音楽を、オルガンの伴奏で演奏する事は珍しくはありませんでした。












番外編

蛇足になってしまいますが、Schubertの「冬の旅」に出てくる「ライエルマン」ですが、訳は「手回し風琴」と書いてありました。今では、車にふいごが連動しているタイプもあります。

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