基本的には、13世紀頃から、今日でいうチロル州とバイエルン州の農民が踊っていたヴェッラー(Weller)と呼ばれる民族舞踊から発展した舞踊なのです。
レントラーを踊る時の、音楽は、民族舞踊曲らしく、ブラスの場合や、特殊なベース・ギターとギターとチターの演奏や、それにヨーデルの歌声が入る事もよくあります。
勿論、舞曲なので、基本的には３拍子の曲が多いが、早い曲では、２拍子の曲もあります。
一般的には「Landlerから、ヴィンナー・ワルツに発展した。」と言われているのですが、ヨーロッパでは、同種類のワルツは非常に多いので、その説には、私は懐疑的です。
１９世紀の後半のヴィンナー・ワルツの全盛期にも、Landlerは、並行して地方の農民の間では踊られているので、それぞれ独立して発展してきたと考える方が自然だろうと考えます。
danceは舞踊なので、・・・・
「何を言っているのだろう？？頭が変になったのでは？？」・・って？？ チョッと待ってください。言っている意味を説明しますから。
Landlerから、チョッと離れて、・・・私が、MazurkaやPolonaiseの曲を、演奏したり、指導したりする時には、・・・特にMenuett等の舞曲のtempo等を決める時に、その曲は舞曲なので、ちゃんと踊れなければならないのですから、そのdanceの光景を思い浮かべるのです。
音楽大学の先生達は、Menuettのtempoを、「これぐらいのtempoで・・！」と感覚的に捉えるようなのですが、Bachの時代のMenuettであろうと、Mozart時代のMenuettであろうと、MenuettはMenuettのtempoがあって、そのtempoで演奏されなければならないのですよ。
Mozartは、宮廷で演奏される上品で優雅なMenuettと素朴で野生的なdanceを対比させて、歌劇「ドンジョバンニ」の中で使用しています。
（勿論、舞台上では、それぞれの階層の人達がそれぞれに集って、それぞれの舞曲を踊ります。舞台上では、同時に対比的に踊られていくのです。）