Ariaなので、sarabandeと同じようなゆっくりしたtempoですよね。
このthemaをornamentで装飾する前の状態に戻すと次のようになります。
通常とは、反対の装飾された楽譜から、simpleな元の装飾のない音符の状態にした譜面です。
音楽家であるためにはこのいずれの状態にでも自由に持って行けなければなりません。
それがbaroque音楽の専門家である条件になります。
という事で、教室の発表会では、小学生の子供でも、下のoriginalの譜面は、次の譜例の譜面のように演奏します。
勿論、小学生にornamentを自由に装飾させて演奏させるのは、難しいので、stepTとして、先ずは、書かれたornamentを演奏して、ornamentの勉強をします。
中、高生になったら、段々、自分でornamentを付けられるようにするのですが、それには、curriculumがあります。
つまり、音符本来が持っている、Agogikを装飾音に移して、演奏を強調すると良いのです。
弱拍を表す装飾音や、accentを表す装飾音、またはcrescendoを表すtrillerや、decrescendoを表すtriller等です。
音を繋げたい所にはschleiferや、Cembaloの場合等は、vibratoを表すmordent等もあります。
楽譜にそういった必要なarticulationを装飾音に置き換えて行くと、とても美しいbaroqueの装飾音が出来あがります。
もう随分以前の話(随分以前・・と言うのは、homepageでは、実際の時の流れがないので、現在2015年よりも、30年近く前の事と言わなければなるまい。)・・・ではあるが、baroqueを勉強している私の(当時は未だ高校生であった)弟子の対外出演(教室以外の公開の演奏会)に合わせて、ornamentを学ぶためのlectureの一貫として、応急的に私が作ったornament譜があったので、この譜面を応急的に載せておく事にする。
この譜面自体は、未だに完成稿とは言えないのだが、今からhomepageに合わせて、作曲する分けにもいかないので、取り敢えずの処置である。
また、この楽譜で演奏した録音をupしたいのだが、残念ながら、練習をさせる時間がないので、パソコンの音源なのだが、参考に載せておきます。(あくまで参考という意味なので、悪しからず・・・。)
今回、江古田教室で、この曲を演奏した時の、生tape(何と8mm)が見つかったので、それをYou Tubeにupして、このPageにlinkする事にしました。
演奏は平成13年(2001年)2月18日珈琲店「独歩」にて、演奏:斉藤純子です。
パソコンの演奏は、あくまで機械の演奏なので、演奏に呼吸というものがありません。
だから、ritardando等にしても自然さがありません。しかし、幾らパソコン上で自然な演奏に近づけるために、入力しても、逆に作為的に実際の演奏からは遠ざかって行くだけです。哀号!!