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チョッと話はそれるが、参考までに、この左に掲載されている楽譜は、今教室で指導している先生達が学生時代に、私の指導の元に、書いた手書き譜である。但し、通奏低音の右手のpartは私の創作である。2声や1声で通奏低音partを書く事は、意外と難しい。逆に和音が多い方が通奏低音の作曲としては楽になるからである。

パソコンやfinaleが、未だ無かった時代には、楽譜の書き方(浄書の仕方)のlectureもインストラクターになるための必要欠くべからざる必須のcurriculumであった。

左手のoctave以上の跳躍は、子供達にはかなり難しいのだが、それは通奏低音としてcelloとunisonの動きをする左手なので、Cembaloだけが変更する分けにはいかない。

という事で、Vivaldiのa mollに参加出来るPianoの生徒は、この曲の左手のpartを自由に演奏出来る技術の水準を持った子供以上、・・・という事になるのだ。

勿論、上級生がCembaloを担当する場合には、右手の通奏低音のpartは、より高度なtechnicを必要とする楽譜に変わるのは当たり前である。


先程のPachelbelのcanonのように、毎年発表会や対外出演等で演奏される常設曲であり、常に演奏する生徒のlevelが異なる演奏の場合には、Cembaloのpartの技術levelも3段階、4段階のlevelに分けて作られている。

その中でも、一番に簡単なversionは、3種類のpatternの和音進行を勉強すれば、曲の通奏低音が全て弾けるように、簡単に書かれている。

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