芦塚陽二詩小説作品集


  目次     
 童話      白鳥    
  河童     
 キノコ    
  焼物    
     
       
   それは昔のことだったと           (二行詩によるバラード)  
       
   ある少年のメルヘン    
       
 詩        牢獄のように            (Sonetto)  
  私は      (Sonetto)  
   恋人へ      (Sonetto)  
  星達は         
     
       
   小さな自叙伝    -マリアの歌ー  
       
         琴の音   (Sonettoと二行詩)  
 メルヘン     
 思い出     
  短詩    
  蝶    
  夢の中で    
     
       
   星達の     
   妹よ     
   優しい人よ     
   見つめている (ホームページに掲載しています。)           (Sonetto)  
   野菊の語った唄       (Sonettoによるバラード)  
       
 童話   ジュジュとミュミュ    
       
       
       
       
       
       
       


附記  高塚和子
短編やエッセイのようなものはともかくとして、こと詩などは、縦書きから横書きへ変更すると、イメージが全く別のものになってしまう。作品集の場合、そういったジレンマに悩まされてしまう。
作者の手書きのイラスト
中表紙


表紙
「ある少年のメルヘン」は小学5,6年生から高校3年までに書き溜めた詩、小説、童話等を大学1年のときに再編集したもので、全作品に使用されている単語は共通のシンボルで統一されていて、一作品では単語が象徴されている意味は分からないのだが、全作品を読むことによって、象徴されている共通の言葉が分かるようになってる。全編は恋愛詩やメルヘンチックな童話の集合だが、シンボルの単語を読み解くと芸術論や芸術観を述べた論文となる。

1967年6月10日発行
このシリーズは書き始めて3年目のときに、ワープロの故障で、文章を全部吹っ飛ばしてしまった。タイトルの思い出せるものだけ何とか記憶の中から打ち直してはいるのだが、殆んどのタイトルは(タイトルそのものを)忘れてしまった。
そういうこともあって、なかなか取り掛かる気にならない。


   ある少年の思い出 (回想録) 
    黒服の女  (第二稿)
     (古代の村落から豪族の発祥まで)
     
 
 
 
 
 
 
   
 
月夜貝 
 
 
宇宙の旅 
 
   
 
プラネッグの森
 
     
     
     
     
     
  
馬酔木の花の背景は何とくちなしの花である。
しかも携帯で撮影されたものである。
「ヒエ〜!」馬酔木の花は高校時代に友人の家に遊びに行ったときに、宮島に旅をして、初めてその香に酔った。
その旅行では堀辰雄の「風たちぬ」の舞台となった寺なども訪問している。
広島から奈良までの大旅行だ。
essayは、ドイツ語では小論文と訳すのだが、日本では、紀行文や小小説のような文章を想定しているようだ。教室を作る前の、まだ20代の頃の話ではあるのだが、平凡社の編集の人が江古田に遊びに来た時に、essayを読んで貰ったのだが、文章の中の感情が動かないから致命的だと批判された。私はessayというgenreは、寺田寅彦のように、観察を中心とした、感情の起伏がない文章として捉えていたので、甚だ不本意であった。「お金がない」という、辛さを文章の中で如何に客観的に見つめる事が出来るのか、という事がthemaで書かれたので、その批評は本末転倒な評価だったからである。
芦塚陽二作品集
日本に帰国してから、書き始められた短編や詩集である。
現在進行中とはいっても、書き始めてから10年もほったらかされている作品集である。
気の毒にタイトルすら付いていない。
黒服の女は少しアダルトな内容の小説である。
作品集 (詩 短編 エッセイ)


   馬酔木の花   
   エッセイ1   
   エッセイ2(随筆について)   
     
 短文   自殺とその方法   
 蛍の話   
 砂糖の思い出   
 essay        勤勉さについて   
 季節について   
 好奇心について   
 単純化と単純さ   
 欲望とタバコ   
 反芻胃   
 遊びの心   
   プラネッグの森T、U、V、W  
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
ミュンヒェン留学中に書き溜められた詩と短文、エッセイ集である。
文章というのは心の葛藤や揺れを如何に書き表すかが要となるが、この文集では
それとは逆に如何に冷静に客観的に表現できるかに努めた。ある有名出版社の編集の人が江古田の部屋に遊びに来た時、このエッセイ集を読んで「本というのは、感情の動きが無いとね!」と批判していて、私が「寺田虎彦の随筆のように淡々とした描写に憧れて書いたものだ。」と言って説明しても分かってもらえなかった。ミュンヒェンの極端に切り詰められたひたむきな生活は満たされた気分と同時に生活のいたたまれない葛藤をも生み出す。そういった心の葛藤を静めるために書かれたエッセイ集が「プラネッグの森」の中のエッセイ集である。